したらば

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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と五ヶ月分たまった(2024年4月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/05/01(水) 18:57:15 ID:jWbuw45602024年4月16日(火)「──…………」じ。しばし天井の隅を見つめる。次はデスクの下を覗き込み、さらに本棚を見上げた。「?」そうしていると、うにゅほが俺の顔を覗き込んだ。「どしたの?」「んー……」「なんか、さがしてるの?」「……まだちゃんと確認はしてないし、確信もないけど、小さな虫がいる気がする」「え」うにゅほが警戒態勢を取る。「むしいるの?」「さっき、一瞬だけ視界を横切ったような……」「──…………」周囲をぐるりと見渡したあと、うにゅほが肩を落として言った。「ちいちゃいむし、みつからないよね……」「そうなんだよ。探しても絶対に見つからない。たまたま出てきて視界に入るのを待つしかない」「きんちょーる、きんちょーる」「まだ、いるかわからないぞ」「そなの?」「見た気がする...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と四ヶ月半分たまった(2024年4月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/04/16(火) 23:32:23 ID:sk13IQc602024年4月1日(月)「◯◯……」午後のけだるい時間を過ごしていると、うにゅほが自室に戻ってきた。どこか悲しげに目を伏せている。「どしたー?」「となりのおばさん、しんじゃったって……」「えっ」ほんの一瞬、エイプリルフールという単語が脳裏をよぎる。だが、うにゅほがそんな不謹慎な嘘をつくはずがない。「……そっか」「うん……」「何歳だっけ。おばさんって呼んでたけど、とっくにお婆さんだよな」「うーとね。きゅうじゅうななさい、だって」「大往生か」「そだね……」祖母と仲の良い人で、当時はよく家に遊びに来ていた。祖母が亡くなってからは縁遠くなってしまい、顔を見ることも少なくなっていたっけ。「××は、なんか思い出とかある?」「あるよ」「へえー、どんなの?」「はたけのおせわとかしてたら...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と四ヶ月分たまった(2024年3月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/04/02(火) 03:22:27 ID:MTlZEYzY02024年3月16日(土)「……◯◯、ねむいの?」「んが」はたと目を覚ます。俺の膝の上で、うにゅほがこちらを振り返っていた。「あー……」「すーごいねてた」「……昨夜、久々に深酒したからな。そのせいかも」膝の上の温かさもあって、つい眠りに落ちてしまったらしい。「おさけ、のんだんだ」「××が寝たあとにな」「わたしも、のみたかったかも……」「あー……」昨日、悪い知らせがあった。うにゅほが就寝し、ひとりきりになって、なんだか眠れなくて酒に逃げたのだが、それはうにゅほも同じだったのかもしれない。「えーと、なんか飲む?」「◯◯、きのう、なにのんだの?」「冷蔵庫にあったワイン」「あー」「全部飲んじゃった」「ぜんぶ……」「ビールならあったと思うけど……」「わたし、ビールだめ」「俺もダメ...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と三ヶ月半分たまった(2024年3月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/03/16(土) 23:50:27 ID:rotRkfGg02024年3月1日(金)ぱたん、と単行本を閉じる。「ワールドトリガーおもしれえー……」「よみおわった?」「読み終わった」なんだか急に読みたくなって、一巻からすべて読み返していたのだった。「新刊まだかな」「いつだろ……」「早く読みたいけど、体調悪くて休載してた人だしな。無理のないペースで連載続けてほしい」「まんがか、たいへんだもんね」「特に週刊連載はな。人間のする仕事じゃない」「そんなに」「物語を作る。絵を描く。これを同時に、概ね月刊連載の四倍の速度で続けるんだぞ。超人だろ、超人」「たしかに……」「とは言え、月刊連載陣が楽かって言われたら違うと思うけどな。そもそも漫画家って仕事自体がハード過ぎる」「◯◯、できない?」「できるわけない」「でも、えーかけるし、しょうせつかける...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と三ヶ月分たまった(2024年2月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/03/01(金) 21:59:09 ID:0Vdxs3Sw02024年2月16日(金)「◯◯、べーして」「べー……」素直に舌を大きく出す。「あ、こうないえん、ちいちゃくなってる」「おー」「ちょこらびーびー、なかったのにね」「なかったんだけどさ」「うん」「毎日飲んでるエビオスにビタミンB2入ってるから、そもそも飲む必要なかったんだよな」「そなんだ」「××も飲んどくか?」「え、むり……」うにゅほが首を横に振る。思わず苦笑が漏れた。「まあ、そうだよな」うにゅほは錠剤を飲むのが苦手である。一回三錠の新ビオフェルミンSですら頑張って飲んでいるのに、一粒がでかい上に一度に十錠飲む必要のあるエビオス錠はきつかろう。「◯◯、よくのめるね。すごい」「薬は飲み慣れてるからな。子供の頃から、ずっと」「そか……」そもそも、寝る前に飲む薬が十三錠もある。...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と二ヶ月半分たまった(2024年2月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/02/16(金) 18:47:26 ID:9vnVhVAc02024年2月1日(木)「──……んー……」自室の寝室側で、吐息混じりの声が聞こえた。しばしして、髪がぐしゃぐしゃのうにゅほが起き出してくる。「おはろー……」「おはよう」「ずっと、おきてたの?」「起きてたの」うにゅほがディスプレイを覗き見る。「ちゃっと、じーてぃーぴーだ」「GPTな」「じーてぃーぴー」「GPT」「それ」諦めた。「小説のアイディア思いついたから、ChatGPTとブレストしてたんだよ」「ぶれすと」「ブレインストーミング」「みんぐ」「××、頭働いてないだろ」「はたらいてない……」寝起きだものな。「ともあれ、小説のネタ出しみたいなことをしてたわけ」「がんばってるねえ……」よしよしと、うにゅほが俺の頭を撫でる。「れも、ねたほういいよ」「六時か……」「うん」「……切...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と二ヶ月分たまった(2024年1月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/02/01(木) 19:09:02 ID:kx.XVOkw02024年1月16日(火)「──…………」睡眠時無呼吸症候群の測定装置を取り付けたまま、のそりと起き上がる。「あ、おきた」「起きた」「ねれた?」「寝れない……」うにゅほが苦笑する。「だよね……」簡易検査のときより機材が多い。当然だが、さらに眠りにくかった。「そくてい、できてるかなあ」「さあー……」「しーぱっぷ、かりれるかなあ」「わからん」「わからないだらけだね」「人生、それはわからん。ただ働かなくてはいけないのだ」「めいげん?」「好きな漫画の台詞」「へえー」測定装置をひとつずつ外していく。パルスオキシメーターを外すと、中指の先の皮膚がふにゃふにゃになっていた。「××、ほらこれ」「わ」「長く絆創膏貼ってたりしたら、たまにこうなるよな」「なる」うにゅほが、つんつんと中指の先...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と一ヶ月半分たまった(2024年1月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/01/17(水) 15:59:40 ID:1eMzYqSM02024年1月1日(月)「……地震?」「?」座椅子でくつろいでいたうにゅほが、俺の言葉に周囲を見渡す。「ゆれてる……?」「こっちは揺れてない。本州で大きな地震があったんだって」「そなんだ」「元日早々、大変だよなあ」「ほんとだね。だいじょぶかな……」などと、のんきな会話を交わす。この地震──令和6年能登半島地震が生半可な規模でないことを理解したのは、続報が次々入ってきてからだった。最大震度7。ビルが倒壊。大津波警報発令。市街地で大火災が発生。「──…………」「──……」東日本大震災が発生したときのことを思い出して、血の気が引いた。これは、よくあるただの大きな地震ではない。震災だ。「◯◯……」うにゅほが、不安げに俺の腕を抱く。俺は、うにゅほの髪を優しく手櫛で梳いた。「大丈夫...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と一ヶ月分たまった(2023年12月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2024/01/02(火) 20:28:13 ID:PHluRgf202023年12月16日(土)「──……は」目を覚まし、アイマスクをずらす。すると、隣のベッドで横になっていたうにゅほと目が合った。「おはよ」「おはよう……」壁掛け時計に視線を移す。午後三時。遅く寝て早く起きるうにゅほは、タイミングを見て二時間ほど昼寝をすることが多い。昼食後、同じタイミングでベッドに入ったことを思い出す。まさか、ずっと見てたとかないよな。不安になり、確かめる。「……ちゃんと眠れたか?」「うん、ねれた」「そっか」ならよし。たまたま同じタイミングで目が覚めただけらしい。うにゅほって、ときどき信じられないことを当たり前のような顔でしてくるからな。確認は必要だ。「俺、いびき出てた?」「ちょっとでてた」「……悪いな。うるさかったろ」「きーついたの、おきてからだから...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年と半月分たまった(2023年12月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/12/16(土) 17:11:12 ID:TP1sGQVI02023年12月1日(金)すっかり雪化粧を終えた窓の外を見て、呟く。「入院してるあいだに、いつの間にか冬になったなあ」「にゅういんしたとき、ゆき、なかったもんね」「季節を跨いだ気分だ」「してき」「しかし、こう──」両手を揉むように擦り合わせる。「寒いな、かなり」「てーつめたい?」うにゅほが俺の手を取る。「ほんとだ、つめたい」「病院のほうがよかったこと、ひとつあるな」「なに?」「空調。暑くもなく、寒くもなく、常にちょうどいい室温だったからさ」「あー……」「戻りたくはないけど、あの快適さは正直惜しい」「きょう、さむいもんね」「かなり……」完璧に調整された環境で快適に過ごしていた身には、冬の寒さはあまりに厳しい。「たいいんして、どう?」「最高」「うへー」うにゅほが、てれりと笑...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十二年分たまった(2023年11月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/12/01(金) 00:10:23 ID:xPwzksOw02023年11月16日(木)大学病院の傍に愛車を停車し、弟に運転席を譲る。後部座席から荷物を取り出し、肩に担いだ。「わたし、なにもつ?」「じゃあ、枕持ってくれよ。でかいし」「わかった」荷物をすべて持つと、弟がうにゅほに言った。「俺、近くのコンビニで寝てるから、終わったら連絡して」「はーい」「兄ちゃん、二週間頑張って」「ああ、わかった。送ってくれてありがとうな」弟と別れ、大学病院の玄関へと足を踏み入れる。「こしつ、とれたらいいね……」「それな……」睡眠障害気味の俺は、夜にはなかなか眠れない。だが、他の入院患者がいては、深夜に自由に行動することはできない。そのため、有料の特別個室を希望しているのだ。「当日にならないと入れるかどうかわからないってのも、あんまり納得行かないけど...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と十一ヶ月半分たまった(2023年11月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/11/16(木) 01:10:26 ID:2USiqCaA02023年11月1日(水)今日も今日とてマリオワンダーに興じていた。「わたし、うまくなったきーする!」「たしかに」現在、ワールド4。ワールド1を攻略していた頃から考えれば、格段の進歩が見られる。「なら、あの練習コースもっかいやってみるか?」「どれ?」「カベ登りジャンプLv2」「あ」一昨日、うにゅほが「えいえんにむりとおもう」と諦めていたコースである。※1「今なら行けるんじゃないか」「いけー……、る、かも」「よし」シングルプレイに変更し、当該コースを選択する。「いくよー」「10フラワーコインも全部取るんだぞ」「げ」「××なら、できるできる」「がんばる……」気楽に応援しながら、うにゅほのプレイを見守る。技術自体はたしかに向上しているが、すぐに慌ててしまうのが玉に瑕だ。「ほら...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と十一ヶ月分たまった(2023年10月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/11/02(木) 02:49:41 ID:PnhmMBhc02023年10月16日(月)日付が変わるころ、ふと空腹に見舞われた。台所で適当に夜食をつまみ、自室へ戻る。すると、歯磨きを終えたうにゅほが床に就くところだった。「寝るのか」「うん、ねる」「今日は早いな……」「ねぶそく」「あー」そんな気はしていた。「寝る前に愚痴に付き合ってくれよ」「ぐち?」「ああ」「いいけど……」「ルンバについて」「るんば」「母さん寝るとき、ルンバ起動してくだろ」「うん」「台所で立ちながらもの食ってると、あいつが邪魔で邪魔で……」「そんなに?」「何故か俺に向かって突進してくるんだよ」「えー?」うにゅほが、くすくす笑う。「るんば、◯◯のことすきなのかも」「あるいは俺のことをでかいゴミだと認識しているか……」「そうかも」「右足で避けて、左足で避けて、その場か...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と十ヶ月分たまった(2023年9月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/10/01(日) 19:54:01 ID:lNux8wzw02023年9月16日(土)昼寝をすることにした。「──…………」ぼりぼり。体を掻きむしる。痒くて上手く眠れない。痒いだけならまだましで、痒い場所が自分でもわからなかった。見当違いの場所を無駄に掻いて、痛みが走ることもあった。「──……ああッ!」怒声を漏らし、起き上がる。「わ……」パソコンチェアに腰掛けたうにゅほが、目をまるくした。「……ごめん。ちょっと苛ついて」「だいじょぶ……?」「××、このあいだ、どこが痒いのかわからなくなってたろ」※1「うん」「あれが全身で起こってる」「──…………」うにゅほが悲しげに目を伏せる。「それ、つらいね……」「わりとつらい」「かゆいとこ、さがすね」「悪いな……」「うん」「主に背中を頼むよ。けっこう届かなくて」「わかった」手分けして俺の全身...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と九ヶ月半分たまった(2023年9月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/09/17(日) 03:59:06 ID:x75i3qBE02023年9月1日(金)「八月、終わったな……」「うん」「九月になったな」「うん」「今日も暑いな……」「うん」「──…………」「──……」膝の上のうにゅほが、るろうに剣心を読みふけっている。おかげでずっと生返事だ。「××さん」「うん?」「るろうに剣心、面白いですか」「うん」「いま何巻?」「うーと」うにゅほが表紙を確認する。「じゅっかん」「十巻と言えば、武装錬金なら完結してるところだな」「えっ、あ、そっか」「どした?」「ぶそうれんきん、じゅっかんだったなーって……」「あれ、濃いもんな」「こい」「剣心、どこまで進んでる?」「いま、さかばとう、しんうちのとこ」「そこそこだな」「うん、そこそこ」「武装錬金なら、もう」「おわるとこ……」武装錬金。まるでカルピス原液のような漫画であ...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と九ヶ月分たまった(2023年8月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/09/01(金) 18:54:35 ID:YycF4la.02023年8月16日(水)シャワーを済ませ、自室に戻る。ドライヤーで髪を乾かし、軽くスキンケアを行い、耳掃除をするために綿棒に手を伸ばす。残り一本。だが、予備はある。俺は、綿棒を耳の穴に突っ込みながら、左手で容器をゴミ箱に投げ入れた。外した。容器の蓋を投げる。外した。耳掃除を終えた綿棒を捨てる。外した。「なにもかも、はいらない……」一部始終を見ていたうにゅほが、そう漏らした。「人生のようだ」「じんせいの」外したゴミを拾い上げ、今度は確実に捨てる。「油断せず、慢心せず、ちゃんと息の根を止めないとな」「らすぼす、けっこうそれでまける」「わかる」パソコンチェアに腰を下ろし、膝をぽんぽんと叩く。「ダイの大冒険、続き見ようぜ」「うん!」最近、2020年版のドラゴンクエスト ダイの...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と八ヶ月半分たまった(2023年8月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/08/16(水) 18:35:51 ID:WE39dEg.02023年8月1日(火)弟が、ついにコロナに罹患してしまった。陽性の報告を受けたうにゅほは、ひどい取り乱しようだった。涙を浮かべながら俺の腕に額を擦りつける。「(弟)……、(弟)、しぬの……?」「待った。死なない死なない」「でも……!」弟は肺が弱い。だから、弟のためにも、コロナを家に持ち込ませまいと家族で気を張っていた部分がある。うにゅほの動揺は、無理からぬことではあるのだ。「最近はコロナの薬もあるし、弱毒化もしてる。感染イコール死ではないから」「──…………」じ。うにゅほが、俺の顔を見つめる。俺もまた、うにゅほの目を真正面から見つめ返した。「嘘じゃない」「──…………」「嘘ついたらわかるだろ」「……うん」すこし落ち着いたようだった。病院へ弟を迎えに行き、帰宅早々部屋へ...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と八ヶ月分たまった(2023年7月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/08/01(火) 19:56:29 ID:ApXFq8f.02023年7月16日(日)アイスを買ってきた。「うーしょ、と」うにゅほが、アイスの詰まったレジ袋を冷蔵庫に仕舞う。「◯◯、なんかたべる?」「食べる食べる」「どれ?」「じゃ、とうきびアイス」とうきびアイスこと北海道とうきびモナカは、とうもろこしの形をした北海道限定のモナカアイスだ。とうもろこしの香るバニラアイスには、なんとも言えない妙味がある。「じゃ、わたしも」「いいよな、とうきびアイス。素朴でさ」「わかる」「××は、BLACKアイスとどっちが好き?」「むずかしい……」「わかる」高価格帯であればハーゲンダッツの一強となるが、それ以下であればどれも捨てがたい。「うー……ん」「悩むよな」「……ばあいに、よる?」「あー」「きょうは、とうきびアイスたべたいきぶんだったし……」「俺...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と七ヶ月半分たまった(2023年7月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/07/16(日) 04:51:50 ID:3BAl2JYM02023年7月1日(土)YouTubeとニコニコ動画に新曲を投稿した。「今度こそ伸びればいいけど……」「そだね……」前曲は、ニコニコではそこそこ伸びたものの、主戦場にしたいYouTubeではてんでダメだった。「問題作だからな。どっちに転ぶか、正直わからない」「すきなひとは、すーごいすきだとおもう」「刺されば深い気はしてるわ」「うん」「××は微妙なんだよな」「ごめんね……」うにゅほが申し訳なさそうに目を伏せる。「いや、素直に言ってくれたほうがいいよ。××にお世辞なんて言われたくない」「……そか」「今回はテーマがテーマだから、仕方ない気もするしな」「どんなテーマ?」「テーマ──と言うか、単純に、友達に対して怒ってたんだよ。ほとんど私信だな」「◯◯、おこるの、めずらしいね」「...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と七ヶ月分たまった(2023年6月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/07/01(土) 22:05:59 ID:7lCnGc1202023年6月16日(金)「あちー……」「はちーねえ……」重い体を横たえたまま、のんべんだらりと漫画を読む。至福の時と言いたいが、どこかそわそわして落ち着かない心もある。「××、いま何℃ー……?」「んー」うにゅほが、自分のベッドから目を凝らす。「……さんじゅ、いちど」「31℃……」暑いはずである。「窓、開いてるよな」「あいてる」「初夏とは言え、こんなに暑いもんか……」「すーごいね」「……外付けHDD、冷やしててよかった」なんの対策も講じていなければ、今頃は熱でぶっ壊れていたかもしれない。「エアコン、つける?」「どうするかな」「どうしよっか」「暑いは暑いけど、まだ心地よい範囲だって感じる俺もいる」「わかる」「寝たら絶対寝苦しいけどな」「それもわかる」「……あー、でも、すこ...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と六ヶ月半分たまった(2023年6月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/06/16(金) 13:44:00 ID:xxmMWzc202023年6月1日(木)歯医者での治療を終え、帰宅する。「根の治療、しばらくかかるみたい」「ぎんば、まだいれれないの?」「まだっぽい」「そか……」俺以上に肩を落とすうにゅほの様子に笑みを浮かべながら、その絹のような髪を指先で梳く。「今回、仮歯をすこし高くしてもらったし、大丈夫だよ。我慢できる」「ならいいけど……」それから先は、普段通りの日常だ。入浴を終えた夕刻のこと、ふと何かを噛みたくなった。ここ最近、何かを噛むのは右ばかり。なんだかバランスが悪い気がしていたのだ。「一粒だけ」クロレッツを一粒容器から出し、口に放り込む。しばらく噛んでいると、口内で異変を感じた。「べ!」「?」座椅子でくつろいでいたうにゅほが、俺の様子に顔を上げる。「どしたの?」「あ、いや」「……どしたの...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と六ヶ月分たまった(2023年5月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/06/01(木) 17:35:08 ID:KdP6BkQI02023年5月16日(火)日記を書こうとキーボードに向かった午前二時、うにゅほがのそりと起き出した。「──…………」「××?」「ねれない……」「あー」明日から、一泊二日の小樽旅行だ。楽しみすぎて眠れないのだろう。「なんか、遠足の前日の小学生みたいだな」「そなの?」「そうなの」「◯◯、どうしよう……」この世の終わりのような顔をして、うにゅほが俺を見る。「寝なきゃ寝なきゃと思ってると、逆に眠れないんだよ。気分転換しよう」「きぶんてんかん」「なんか、動画見る?」「みる……」うにゅほを膝に乗せ、YouTubeを開く。「なにみるの?」「なるべく小難しくて眠くなりそうな動画」「なるほど!」「数学の雑学動画とか、どうだ。××興味ないだろ」「ない」「じゃ、このあたりを──」登録している...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と五ヶ月半分たまった(2023年5月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/05/16(火) 21:19:31 ID:AHw6KvEs02023年5月1日(月)エガちゃんねるを見ていて、サイゼリヤに行きたくなった。「……行くか!」「いきたい、けど……」「まあ、ほら。チートデイということで」「いいの?」「青豆のサラダ、気になるし……」「きになる」「行くか!」「いこう!」行った。「ほー……」うにゅほが店内を見渡す。「××、サイゼリヤ初めてだっけ?」「きたことあるよ」「あったっけ……?」十一年も共に過ごしていれば、忘れてしまっていることも多い。「たしか、おかあさんとだったきーする」「そうなんだ」「おかあさんのともだち、いたきーする」「曖昧だな……」まあ、そんなもんか。「前は何頼んだか覚えてる?」「うーと、なんか、どりあ……」「ミラノ風ドリアか」「それ」「美味しかったろ」「おいしかったきーする」この忘れ具合から...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と五ヶ月分たまった(2023年4月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/05/01(月) 19:20:39 ID:d0agc3.g02023年4月16日(日)低周波治療器が届いた。「おー……」うにゅほは、まだフィルムを剥がしていないパッドを両手に乗せてご満悦である。「これ、ぴくぴくするの?」「する。気持ちいい」「ほほー」「××、凝ってる場所はある?」「ないかも……」「じゃあ、ぴくぴくさせたい場所」「ぴくぴくさせたいばしょ」しばしの思案ののち、うにゅほが答えた。「あし、とか……」「じゃあ、ふくらはぎでいいか」「うん」「フィルム剥がして」「いいの?」「剥がさないと貼れないし……」「そか」ぺり。ぺりり。うにゅほが、パッドのフィルムを剥がしていく。「わ、べたべたしてる……」「べたべたしてると、貼り付いて落ちないだろ」「なるほど」「あと、電気を通すためでもある」「はー……」パッドを受け取り、うにゅほのふくらは...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と四ヶ月半分たまった(2023年4月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/04/16(日) 19:55:35 ID:ukE7qj9g02023年4月1日(土)「四月じゃん」「──…………」「四月かー」「──…………」「××」「──…………」うにゅほが警戒している。何を警戒しているのか、わかっている。だが、必要ないのだ。「去年、嘘つかない協定を結んだろ」※1「あ」思い出したのか、うにゅほが目をまるくする。「しんどいだけだもんな……」「うん……」エイプリルフールが来るたび嘘をつきあっていた俺たちは、やがて疑心暗鬼になって日常会話もぎこちなくなっていた。そこで、互いに嘘をつくのをやめたのが去年の出来事だ。「よかったー……」うにゅほが、ほっと胸を撫で下ろす。「うそ、よくないよ」「ほんとな」「わたし、◯◯に、うそつかない」「絶対?」「ぜったい!」「ほう」と、あごを撫でてはみたものの、うにゅほってマジで嘘つかない...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と四ヶ月分たまった(2023年3月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/04/01(土) 03:30:23 ID:joa7HqLA02023年3月16日(木)「はー……」うにゅほが、ひとつ溜め息をつく。どうした、とは聞かない。理由はわかっているからだ。「ほら、××。こっちおいで」ぽんぽんと膝を叩く。「ん」のそりと立ち上がったうにゅほが、俺の膝に腰を下ろす。「おなか、触るよ」「うん……」ブラウスの裾に手を入れ、すらりとしたおなかに直接触れる。しばし撫でていると、幾分かましになったようで、強張っていた体から徐々に力が抜けていった。「落ち着いた?」「うん」「珍しいな。最近ずっと軽かったのに」「うん、ひさしぶり……」「無理するなよ。今日は、掃除も禁止だ」「えー」「毎日しなくたっていいだろ……」「そだけど」「習慣を崩すのに抵抗があるのはわかるけど、ダメなもんはダメ」「はーい……」「今日はこのまま、膝の上で休ん...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と三ヶ月半分たまった(2023年3月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/03/16(木) 20:13:09 ID:ftfWXmdw02023年3月1日(水)「……三月になってしまった」「なってしまったねえ」「早くない?」「はやいかも」「早いよなあ……」時間がどんどん加速している。怖いほどだ。「××の興味ない話していい?」「いいよ」「じゃあ、ジョジョの話する」「ジョジョ、ちょっとよんだよ。いちぶ」「あ、読んだのか」「ふつうだった」「まあ、第一部はな」プロローグみたいなもんだし。「それで、ジョジョのはなし?」「ああ。第六部に、メイド・イン・ヘブンっていうスタンド──超能力みたいのが出てきてさ」「……あれ?」うにゅほが小首をかしげる。「どうかした?」「なんか、きいたことある……」「ジョジョネタ氾濫してるから、それかもな」「そか」「俺たちは時間が加速していると感じてる。でも、これは感覚的なものだろ」「そだね...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と三ヶ月分たまった(2023年2月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/03/01(水) 18:49:32 ID:5WJ42aqw02023年2月16日(木)リビングで早朝のニュースを眺めたあと、自室に戻る。「あ、おはよー」「おはよう」ネグリジェから部屋着に着替えたうにゅほが、ベッドメイクをしている最中だった。「いまからねるの?」「いや、もうすこし……」「せいかつサイクル、ひどいね」「ほんとだよ」そのうち一周して戻ってきそうだ。「いま、ニュース見てたんだけどさ」「うん」「知ってる場所で事故があって、カメラが入ってた。テレビで見るのってなんか新鮮だな」「え、どこ?」「ほら、川沿いに東に行って──」軽く説明する。「あそこか!」「そう、あのあたり。幸い、死者は出なかったって」「よかったー……」「出てたら通りにくいもんな」「うん……」「特に夜」「おもいだしちゃう」「でも、考えてみれば、そこらで死人は出てるん...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と二ヶ月半分たまった(2023年2月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/02/16(木) 04:28:30 ID:plbv7iBM02023年2月1日(水)ぶいいいいいい──……マッサージガンの先端を、うにゅほのふくらはぎに当てる。「おほほほほ……」「いつも思うんだけど、その声なんなの」「でちゃう」「出ちゃうなら仕方ない……」十分ほどかけて、大して凝っていないうにゅほの体をほぐしていく。「はい、おしまい」「ありがとー」「どういたしまして」「つぎ、わたしやるね」「ありがとう」「どういたしまして」マッサージガンを手渡し、ベッドに寝転がる。「いくよー」「ああ」ぶいいいいいい──……マッサージガンの先端が、腰の筋を刺激する。「うおお……」「◯◯も、こえでる」「出ちゃう」「ね」しばし極楽気分を味わったところで、ふと思い出す。「ああ、そうだ」「?」「金曜日、飲みに行くから」「わたしと?」「友達と……」「わたしと...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と二ヶ月分たまった(2023年1月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/02/01(水) 19:42:45 ID:z.8I4Ss.02023年1月16日(月)「はー、さむさむ……」「さむー」帰宅し、ファンヒーターの電源を入れる。じきに暖かくなるだろう。マフラーを外しながら、うにゅほが口を開く。「ゆき、ずっとふるって」「マジか」「ことし、ゆき、すくないけど、これからふるのかなあ」「降らないでほしい……」「そだね……」「××、昔は雪大好きだったのにな」「いまもすきだよ?」「雪かきは?」「すき」「まあ、でも、雪かき全部父さんがやるようになったからな……」「てつだうっていってるのに」「除雪機使うから邪魔なんだと」「うー……」「俺は楽だからいいけど、ちょっと心配だよな」「うん……」ファンヒーターが稼働を開始し、部屋の空気を熱し始める。すっかり腰を落ち着けたころ、「あ」うにゅほが素っ頓狂な声を上げた。「どした」...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と一ヶ月半分たまった(2023年1月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/01/16(月) 23:02:37 ID:.Mf1/ikM02023年1月1日(日)「──……んが」目を覚ますと、既に午後二時を過ぎていた。我ながらひどい起床時間だと思うが、お正月ならそれも許される。昨日のあまりの寿司を貪り、真っ昼間からワインを飲み、うにゅほを膝に乗せてYouTubeを見る。「寿司、酒、女──この世のすべてを手に入れた気がする」「そういうもの?」「わからんが、とても満足です」「そか」多幸感に満たされながら、おつまみに買っておいたミックスナッツに手を伸ばす。「××は、アーモンドと、カシューナッツと、くるみ。どれがいちばん好き?」「マカダミア……」「マカダミアは入ってないんだ」「なら、カシューナッツかなあ。◯◯は?」「カシューナッツとくるみが同列」「アーモンドは?」「まあ、嫌いではないけど……」「いちばんおおいのに...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と一ヶ月分たまった(2022年12月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/01/02(月) 05:01:53 ID:2nky4qGE02022年12月16日(金)所用で外出し、帰路の途中にコンビニへと立ち寄った。「今日の俺は、今までとは違うぞ」「アプリあるもんね」「その通り。適当にスイーツ買ってばくばく食べてぶくぶく太るわけには行かないのだ」「なにかうの?」「とりあえず、豆乳は確定。間食だし、合わせて300kcal程度には抑えたい」「とうにゅうって、なんカロリー?」「100kcalくらいじゃないかな」答えながら調整豆乳に手を伸ばし、成分表示を確認する。「116kcalだって」「おしい」「だいたい正解だろ」「わたしも、とうにゅうにする」「はいはい」うにゅほのぶんも手に取り、パンの並べられた什器へと向かう。「ヘルシーなパンがあったはず……」意識して探すと、すぐに低糖質のパンが見つかった。「この、くるみとチ...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と半月分たまった(2022年12月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/12/16(金) 12:22:45 ID:89A7jpfo02022年12月1日(木)「××、AIと話してみたくない?」「えーあい?」「そう、AI」「あーてぃふぃしゃる、いんてりじぇんす」「正解」「うへー」「ChatGPTっていう言語モデルがあって、そのテスト版が公開されたんだ。対話ができる」「すごい」「一緒にやってみよう」「うん!」ChatGPTのページを開き、さっそく文章を打ち込んでみる。「はじめまして、と」まるで人間がタイピングしているように、ゆっくりと返答が表示されていく。〈どうもありがとうございます。私は Assistant と申します。どのようなことをお困りでしょうか?〉「おー……」「まあ、ここまでは普通のチャットbotと大差ないから。なにか質問ある?」「うーと、あしすたんとがなまえなの?」「聞いてみよう」〈そうです...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年分たまった(2022年11月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/12/01(木) 21:37:43 ID:OV5/RKsI02022年11月16日(水)座椅子に深く腰掛けたまま、うにゅほが今日も読書をしている。邪魔をしてはいけない。そう思いつつ、時折後ろを振り返っていると、うにゅほが裸足の両足を擦り合わせていることに気が付いた。寒いのかな。だが、うにゅほは俺に似て靴下嫌いである。あの締め付けられる感じが窮屈で、苦手らしい。とてもわかる。ならば、と思いつく。締め付けのない大きな靴下であれば、うにゅほも履いてくれるかもしれない。そう考えて箪笥を漁ると、足の大きな俺ですらゆるゆるの、厚手の靴下が見つかった。うにゅほの足下に膝をつき、その右足に靴下をかぶせる。「?」うにゅほが、文庫本から顔を上げる。「くつした?」「足、冷たいだろ」「つめたいけど……」「わかってる。靴下、あんまり履きたくないんだよな」...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と十一ヶ月半分たまった(2022年11月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/11/16(水) 18:35:09 ID:ereDgOx202022年11月1日(火)ふと、カレンダーを見る。「──もしかして、十一月じゃない?」「そだよ?」「マジか」「まじ」時間の流れが早すぎる。「今年もあと二ヶ月じゃないか……」「はやいねえ」「来年は、もう、令和五年だろ。令和に入って四年経ってるのすごいよな」「つぎのねんごう、なんだろうってはなしてたの、ちょっとまえのきーする……」「amazarashiが令和二年を歌ってたの、普通に二年前だからな……」「はやい」「──…………」この四年間に想いを馳せる。「……令和に入って、ろくなことないな」うにゅほが、目をぱちくりさせる。「そかな」「そうだろ。コロナだの、戦争だの、酷暑だの、不況だの……」「でも、わたし、しあわせだよ?」「……あー」理解する。俺は、マクロな視点で令和を評価した...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と十一ヶ月分たまった(2022年10月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/11/01(火) 21:45:32 ID:xBulAYak02022年10月16日(日)「──んッ、……あー……!」ベッドから這い出て、思いきり伸びをする。熱は、すっかり下がっていた。「よし、××! 今日は出掛けるぞ!」「からだ、だいじょぶ?」「大丈夫。全身痛いけど、それはずっと寝てたからだし」「よかったー……」うにゅほが、ほにゃりと笑みを浮かべる。心配してくれてたもんな。「よーしよし、なんでも買ってやるからなー」「うぶぶぶ」うにゅほのほっぺたを両手で挟んでうりうりしながら時刻を確認する。午前十時。今から動けば、なんだってできる。「行きたい場所、ある?」「うーと」しばし思案し、うにゅほが誤魔化すように笑う。「かんがえてなかった……」「考えとけって言ったのに……」「ごめんなさい」「××に冬服プレゼントしようと思ってたんだけど、どう...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と十ヶ月半分たまった(2022年10月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/10/16(日) 22:04:06 ID:JD4HF.Z602022年10月1日(土)昼寝に興じていたところ、iPhoneが震えた。よだれを拭って電話に出ると、サントリーからだった。「──はい。はい。……はい。わかりました、ありがとうございます」通話を切ると、うにゅほが近付いてきた。「だれー?」「サントリー。ほら、後味のおかしかったペプシゼロの件で、調査結果が出たって」※1「あ!」うにゅほが、うんうんと頷く。「なんだった? へんだった?」「まず、成分自体に異常はなかったらしい」「えー……」うにゅほが口を尖らせる。「あじ、おかしかったよ」「うん。サントリー側でも味を確かめたんだけど、たしかに劣化は見られたって。保管の問題だったみたい」「かったとこの?」「そう主張してた。でも、全部ダンボール箱に入ってたよな」「うん」「直射日光がガン...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と十ヶ月分たまった(2022年9月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/10/01(土) 04:54:05 ID:iTq.hAP.02022年9月16日(金)ふとiPadでテレビを見ようと思い、アプリを起動した。我が家ではXit AirBoxというチューナーを無線LANルーターに噛ませているので、スマホやタブレットでもテレビ番組を視聴することができる。「……あれ?」だが、何度やっても"チューナーとの接続に失敗しました"というメッセージが出るばかり。テレビ番組は一向に映らない。「またか……」「どしたの?」「またテレビ見れなくなってる」「またー……?」たしか、以前にも同じ状況になったはずだ。※1「ほんと、見ようと思ったときに動かないチューナーだな」「ねー」「たしか、前は──」日記を辿る。おおよそ一年半前に、端末側のアプリを入れ直すことで解決していた。※2「今回も同じ症状ならいいけど」アプリを削除し、Ap...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と九ヶ月半分たまった(2022年9月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/09/17(土) 00:36:14 ID:yEK7PE4g02022年9月1日(木)「くがつになってしまいました」「なってしまいましたな」「でも、まだなつだよね」「夏のロスタイムって感じだな」「ろすたいむって、たまにきくけど、なに?」「俺も詳しくはないんだけど……」軽く思案し、答える。「サッカーのタイマーって、選手交代の時とかも止まらないんだよ。たしか」「なんで?」「それは知らんけど」「そか」「んで、細々としたプレー外の時間をカウントしておいて、あとで帳尻を合わせるんだ。それがロスタイム」「なるほどー……」うにゅほが、うんうんと頷く。「だから、なつのろすたいむなんだね」「そういうこと」「してき」「よせやい」「なつは、まだおわらないね」「そうだぞ。三日後には旅行も行くしな」「たのしみ!」「俺もだ」「いろんなのみて、いろんなのたべよ...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と九ヶ月分たまった(2022年8月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/09/02(金) 03:54:37 ID:GdBzsiWI02022年8月16日(火)今日は、月に一度の定期受診日だった。「──……あふ」あくびを噛み殺しながら、ハンドルを握る。「なんで予約制じゃなくなったんだろうなあ……」「ね」おかげで、開院時刻と共に訪れ、じっと待たねばならなくなった。すこしでも遅れたり、午後から来たりすると、二時間コースもあり得るからだ。スリッパに履き替え、自動ドアをくぐる。「あ、空いてるな」「あめだからかも」「たしかに」"雨だから"程度の理由で来ずに済むのであれば、そもそも来る必要がないのではあるまいか。つい、そんなことを考えてしまう。「ま、一時間は覚悟しておくか」「そだね」「××、なんか飲む?」「のむ」受付を済ませ、ロビーにある自動販売機へと向かう。「俺は、どうしようかな……」「あ、えなじーどりんくある...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と八ヶ月半分たまった(2022年8月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/08/17(水) 03:57:40 ID:8.S9xj3M02022年8月1日(月)ICL手術を行ってから一ヶ月が経った。経過は至って良好。裸眼での生活は、たいへん快適である。メガネを掛けていない事実にも随分慣れたものだが、時折、ないはずのメガネを外そうとしてしまうことがある。「××、目薬取って」「はーい」うにゅほから目薬を受け取り、いったんデスクに置く。そして、メガネを外そうとして、指が空を切った。「──…………」ひとり苦笑し、改めて目薬をさす。「いま、めがねはずそうとした?」「しました……」「ずーっと、かけてたんだもんね」「物心ついたときには、もう」「しじつしてでも、めがねいやだったんだもんね……」「伊達でもなければ、好きで掛けてる人なんていないよ」「そか……」うにゅほが、うんうんと頷く。「めー、だいじょぶ? そろそろがんか...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と八ヶ月分たまった(2022年7月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/08/01(月) 22:56:29 ID:iajy1U.602022年7月16日(土)REALFORCE R3のパネルデザインキットが届いた。パネルシートに好きなデザインを印刷し、クリアパネルでキーボードに挟み込むものだ。「印刷したい……」心の中の男子小学生が、おもしれー早くやろうぜと叫んでいる。だが、そうは問屋が卸さない。プリンタのノズルが目詰まりを起こしている上に、ヘッドクリーニングをするためのインクが切れている状態なのだ。インク自体は既に注文してあるが、届くのはまだ先である。「かえのインク、ないの?」「何種類かはあったけど、黒だけない。黒が切れてるのに」「くろ、すぐきれるねえ」「そうなんだよな」プリンタのインクあるあるだ。「引き出しの二段目になかったから、ないと思うんだよな。他の段には入れてないはず」そう言いながら、小箪笥...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と七ヶ月半分たまった(2022年7月前半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/07/16(土) 22:06:31 ID:3RWD8m5w02022年7月1日(金)手術翌日の検診を終え、帰宅する。「けいか、りょうこうで、よかったね!」「ああ、よかった」手術前はどうなることかと思ったが、過ぎてしまえばどうということもない。喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、まさにこのことだ。「ただ、風呂入れないのがな……」「いつまでだっけ」「どうだっけ」病院で渡された紙を確認する。「──あ、風呂自体には入れるのか」「そなの?」「ただし、首から下だけ。洗顔、洗髪は、術後四日後からだって」「つらいね……」「ちょっとな。あと、こいつが邪魔」そう言って、保護メガネのレンズを指先で叩く。「一週間掛けないとダメなんだって」「めーよくなったのにね……」「眼球にメスを入れたわけだから、傷が塞がるまでは雑菌が入らないようにしないと」「……うー」うに...
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【東方】ドレミー柄の枕がしまむらで1位になる

無題 Name としあき 22/07/10(日)01:24:48No.15521228+ 今見たら1位になってる!!無題 Name としあき 22/07/10(日)01:26:11No.15521230+ オイオイオイ続きを読む...
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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十年と七ヶ月分たまった(2022年6月後半)

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきますヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2022/07/01(金) 20:33:28 ID:1JiktlA202022年6月16日(木)目蓋を薄く開き、ゆっくりと身を起こす。面白い夢を見ていた気がする。「──気がするんだ」「どんなゆめ?」「気がするだけだから、さっぱり思い出せない」「そなんだ……」「ただ、断片的にイメージだけは残ってる」「ききたい」「桜の花が巻き付いた棒」「ぼう」「厳しい教官」「きょうかん……」「家の前の公園」「こうえん」「以上だ」「どんなゆめだったんだろう……」「さあ……」夢の記憶は、二度と取り戻すことができない。そう考えると貴重なもののような気もしてくるから不思議だ。「逆に、この断片から物語を復元してみよう」「ぎゃくに」「まず、舞台は家の前の公園でいいだろ」「そだね」「登場人物は、俺と、厳しい教官だ」「ほかには?」「××も入る?」「はいる!」「じゃあ、俺と、...
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