うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十一年と四ヶ月半分たまった(2023年4月前半)

thumbnail image1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫http://neargarden.web.fc2.com/657 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2023/04/16(日) 19:55:35 ID:ukE7qj9g02023年4月1日(土)「四月じゃん」「──…………」「四月かー」「──…………」「××」「──…………」うにゅほが警戒している。何を警戒しているのか、わかっている。だが、必要ないのだ。「去年、嘘つかない協定を結んだろ」※1「あ」思い出したのか、うにゅほが目をまるくする。「しんどいだけだもんな……」「うん……」エイプリルフールが来るたび嘘をつきあっていた俺たちは、やがて疑心暗鬼になって日常会話もぎこちなくなっていた。そこで、互いに嘘をつくのをやめたのが去年の出来事だ。「よかったー……」うにゅほが、ほっと胸を撫で下ろす。「うそ、よくないよ」「ほんとな」「わたし、◯◯に、うそつかない」「絶対?」「ぜったい!」「ほう」と、あごを撫でてはみたものの、うにゅほってマジで嘘つかないんだよな。無理につかせる手を思いつかないし、そもそもさせる必要もない。「まあ、俺もなるべく嘘はつかないようにするよ」「なるべく?」「ここで絶対って言うと、嘘になる可能性もなくはないし」「あー」「××も、なるべくにしておいたほうがいいぞ」「な、なるべく……」「それでよし」「あんまし、かっこつかないね」「カッコよく決めたかったのか?」「ふつう」「じゃ、いいじゃん。カッコ悪くても誠実なら」「うん、そだね」なるべくなら、嘘はつかない。窮屈に自分を縛る必要はないし、その程度の誓いでも十分に誠実だろう。そんなことを思ったエイプリ…

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