今回は、米歌手のグウェン・ステファニーさんが、「私は日本人」と発言した事が世界的な論争となった事を受け、中東メディア「アルジャジーラ」が配信した記事からになります。「米国の歌手が自国の文化に魅了された事に対する論争に、 日本の人々は困惑しているという。 30歳の日本人女性は、グウェン・ステファニーが、 「文化盗用」として欧米メディアから批判されているのを見た時、 その論争を理解出来なかったと語った。 『例えば外国人が着物を着て京都を散策しても問題ありません。 むしろ私たちの文化を愛してくれている事が嬉しいです』。 CNN、ガーディアン、CBS、ABC、NBC、Buzzfeedなどは、 この騒動の一連の流れを伝えていたが、 日本人の反応については一切触れていなかった。 そして日本ではこの論争はほとんど話題にならなかった。 言及したのは、小さなウェブニュースやブログだけである。 SNS上では、欧米メディアから非難を受けるステファニーを、 日本のユーザーたちが擁護する場面も見られた。 前述の日本人女性によると、日本人は『文化盗用』について、 あまり詳しくなく、敏感でもないという。 東京在住の23歳の女性も、ステファニーの発言に、 『全く動じる事はなかった』と私たちに話した。 『誤解などが含まれず、そこに敬意がある限り、 自分の好きな物から影響を受け、 作品に反映させる事は問題ありません』 欧米人と日本人との感覚にズレが生じたのは、今回が初めてではない。 2017年にハリウッドが『攻殻機動隊』を実写化した際、 日本では大ヒットしたのにもかかわらず、 欧米では主人公が日本人ではなかった事が非難された。 早稲田大学客員教授のローランド・ケルツ氏は、 『文化盗用』は主に欧米人の関心事であると指摘する。 『日本にステファニーさんの主張を問題視する人はいません』」 石川県の武家屋敷で育…
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