海外「日本人は常に冷静だ」 日本人俳優が『ラストサムライ』の白人優遇説を一蹴

thumbnail image明治維新直後、急速な西洋化が推し進められる日本を舞台に、時代の荒波に飲まれゆく事に抗う武士たちと、その武士たちの生き様に共感を覚え、武士と共に、新政府との最後の戦いに挑む米軍人の姿を描いた、2003年制作のアメリカ映画「ラストサムライ」。数々の賞にノミネートされ、興行収入は4億5600万ドルを記録するなど、世界各地で高い評価と人気を獲得したこの作品ですが、当時から今に至るまで、侍映画であるにも関わらず、主人公が白人男性である事が度々議論になっています。今月19日付の英ガーディアン紙の記事には、「ラストサムライ」で反乱軍を指揮する侍・勝元を演じた、渡辺謙さんのインタビューが掲載されているのですが、そこでも「白い救世主」の議論に関する質問が投げかけられています。その点に関し渡辺さんは、「そんな事は全く考えた事がなかった」と一蹴し、「ただこれまで描けなかった日本を描くチャンスだと思ったのです。 ですので特別な作品を作っているという意識がありました」と述懐。その上で、「ラストサムライ」の影響で、映画界におけるアジア人のステレオタイプが一掃され、より本格的にアジアの物語が描かれるようになったと指摘しています。白人の活躍を優遇するような作品ではない、とする渡辺謙さんの見解に海外からは共感の声が殺到。多くの方が、「白い救世主」の議論自体を、的外れだと考えているようでした。「侍の魂は日本人の中で生きてる」 『武士の終焉』に外国人から悲しみの声…

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