今回は英紙エコノミストが今月8日に配信した、「日本の漫画は韓国のウェブトゥーンに見劣りする」と題された記事からになります。なお「ウェブトゥーン」は00年代初頭に生まれた、韓国発の縦スクロールのデジタルマンガを指します。記事の冒頭では、タイトルに沿うように、日本の漫画は韓国のウェブトゥーンに追い抜かれつつあると指摘。実際の数字として、昨年の漫画の出版市場の規模は、2.3%縮小して約2650億円となった一方、世界のウェブトゥーン市場は37億ドル(約5070億円)に達し、2030年には56億ドル規模に成長する見通しだと紹介してます(なお韓国のウェブトゥーンの市場規模は約1109億円)。記事ではこのような対比的な状況が起きた原因として、「1960年代以降従来の方式を守ってきた、 日本の漫画産業の保守的な構造」を指摘。右開き(右綴じ)で縦に読む日本の漫画の構造は、欧米人などには馴染みがない一方で、ウェブトゥーンはスマホの画面に合わせてデザインされており、それが人気につながっているとしています。一方で、「バガボンド」や「ベルセルク」を例に、「漫画は複雑なストーリーを伝える事が出来る構造、 緻密な絵などの強みを守ってきた」とも評価しているわけですが、全体的には「凋落の漫画と台頭のウェブトゥーン」、という内容になっています。しかし、コメント欄には外国人から異論が殺到。多くの方が、まだまだその質に大きな差があり、日本の漫画の天下は続くと考えているようでした。「日本が世界を支配してたのか」 日本のソフトパワーが世界的に桁違いだと話題に…
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