ハンギョレ新聞によると、韓国の外交部高官が3月27日の質疑応答で「日本の国民性は韓国とは少し違う」と述べた。「日本の歴史認識が後退し続けている」という指摘に対して回答する形でだ。 韓国のユン駐日大使がソウルの外交部庁舎で記者会見を開き「岸田首相はパートナーシップ宣言そのものを引用したわけではない、つまり謝罪の単語を出していない」と話した直後の出来事だ。「過去の談話や宣言を引き継ぐ」という言い方だけでは納得できないかのような言い方だった。 外交部高官は「私達は過ちを犯した人は反省し続けなければならないと考えるが、日本は一度謝れば水に流す国だ」と続けた。 韓国の言い分を総合すると、日本は韓国に対して過ちを犯したのだから未来永劫謝り続けなければならず、統治の当事者となった1世のみならず2世3世も謝罪の言葉を口にすべきである…ということになる。岸田首相は3世議員だから、「謝罪」の単語を出さなかったことに対し大いに不満を持っていることが分かる。 「2世代、3世代と続くに連れて歴史認識が薄れた。日本は帝国主義時代のことを入試で出題しない」と日本の歴史教育に問題があるかのような言い方までした。 その論理であれば、韓国はベトナムや北朝鮮にも未来永劫謝罪し続けなければならない。だからこそ戦争犯罪の事実そのものを否定し、裁判でも争い続けていることになる。 コメント欄では「日本人の被害者や遺族は韓国側から謝罪も賠償もない。朝鮮半島で終戦後に2万人の日本人が犠牲になってる。統一教会問題では行方不明者が6,500人もいる」と韓国の”過ち”について厳しく指摘する意見があった。こうした歴史認識のずれがどうやっても修正できないならば、真の意味の関係改善は未来永劫不可能であろう。(黒井)…
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