【韓国経済】半導体不振でサムスンとSKが兆単位の営業赤字 在庫資産過多で直撃弾

thumbnail image韓国の半導体市場の沈滞がとうとう企業業績への直撃弾となるようだ。 愛国日報こと中央日報によれば、サムスンとSKハイニックスの在庫資産が過去1年間で16兆ウォン(約1.6兆円)分も増えたことが分かった。韓国全体の在庫資産増加分のうち半分を2社で占めることになる。 サムスンの在庫資産は2021年末には25.7兆ウォンだったのが、2022年末には36兆ウォンにまで膨れ上がった。約40%近く増えたわけだ。SKハイニックスも7兆ウォンから12.9兆ウォンへと82%増えた。 サムスンは4月7日に1-3月期の暫定業績を公開するが、メモリー半導体の不振により兆ウォン単位の営業赤字が避けられないと言われている。 SKハイニックスも営業赤字による損失を防ぐために、2.2兆ウォン分の海外での転換社債発行に踏み切ることになった。本業のもうけが出ないから新たに借金をして食いつなぐということだ。 メモリー半導体の価格に業績を左右される両社であるが、中国への輸出が伸び悩んでいる背景には「中国が自国内で半導体を製造するようになった」という重要な事実がある。今後価格が反騰せず中国の参入で下がる一方ならば、韓国経済は最悪のシナリオを迎えることになるだろう。 コメント欄では「半導体の生産は続けないといけないし、燃料費や電気代も高い。以前に比べるとかなり厳しい経営」「半導体不振というレベルではなく、韓国製品そのものが売れなくなっている」「スマートフォンや家電もかなりの在庫を抱えている」と愛国日報が耳を塞ぎたくなるような悪材料が次々と提示されていた。(黒井)…

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