南シナ海での緊張が高まっている。フィリピン沿岸警備隊は、排他的経済水域で中国船計100隻以上を確認したと発表した。 このうち、ウィットスン礁付近では2021年3月に集結した200隻以上の中国船に比べ、100隻以上の確認となった。 比当局は、中国の退役軍人や漁民らで構成する「海上民兵」が乗っていると見ている。比側はボートを展開したが、中国船は退去せず、アユンギン礁付近では中国海警局の船が接近し、危険な操船を行ったとのことである。 このような中国船の行動は、周辺国や国際社会からの批判を浴びている。南シナ海は中国を含む複数の国が領有権を主張しており、海洋権益を巡る紛争が続いている。 このような状況下で、中国が「海上民兵」を動員することで、実質的な軍事力を背景に領有権を主張しようとする意図があると見られている。 一方、周辺国はこれに対抗するために、国際法に基づくルールベースのアプローチをとっている。 フィリピンは、南シナ海の領有権をめぐる仲裁裁判で、中国の主張を否定する判決を勝ち取っている。また、日本やアメリカ合衆国も、南シナ海での自由な航行や国際法の尊重を訴える声明を出している。 コメント欄では以下のような意見が並んだ。 「中国のやり方は問題のない所に問題を作り、実行支配に至る方法。フィリピン外相との握手会見でも表面的に和解を装いながら、裏では相手を蹴っていたのだろう」 「中国は貧しい地域が多数あるのに、自国の海や空を私物化している。これからは企業からの撤退も増え、世界から見放されることになるだろう」 「2014年のベトナム海域での事例と同様に、中国は南シナ海で数百隻を動員して占領を進めている。オバマ政権が対応しなかった責任もある」 「中国伝統の人海戦術を海上でもやるということで、台湾や尖閣諸島にもやってくる可能性がある。対策には多額のコストがかかる」 「中国は数多くの軍艦や船を…
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