台湾TSMCまで売上高が急減し始めた理由は何なのか

thumbnail image世界最大の半導体ファウンドリーである台湾積体電路製造(TSMC)の売上高が、2023年3月に大幅に減少したことが明らかになった。2023年第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期比で3.6%増加したものの、直前の2022年10~12月期比では18.7%減少した。特に3月の売上高は前年同月比で15.4%減少している。 市場調査会社のアナリストらはこの減少の要因として、AI半導体の需要が伸び悩んでいることや、パソコン、スマートフォン、サーバー向けの半導体の需要が弱く、顧客の在庫消化が遅れていることを挙げている。また最先端のプロセス技術である5~7nmの半導体チップに対する需要が不透明であることも影響しているとされている。 TSMCは正式な決算発表までコメントを控え、4月20日に開催される業績説明会で詳細を発表する予定である。 コメント欄では以下のような意見が並んだ。 ・巣ごもり需要が終わったことで売上高の減少は仕方ない。TSMCは当分世界トップの地位を保つだろうし、アメリカはこの状況でも生き残れる国だ。日本の打撃が気になる。 ・最新のAMDのRYZENは最先端の5~7nm品で、インテルに対して苦戦しているが、熊本で製造されるのは古い技術の22~28nmのロジック、パワー半導体で、用途が違う。 ・単月の売上高に一喜一憂する必要はない。台湾は米国側であり、このままズルズルいくことはないだろう。 ・半導体のコストパフォーマンスが上がるフェーズに入り、消費者にとっては高性能な製品が同じ価格で手に入ることが喜ばしい。 ・熊本の地元では、新工場の建設が期待されているが、空振りにならないことを願っている。 ・毎年恒例のアップルのフォーキャストダウンが影響しているのではないか。 ・サムスンも減産しているため、TSMCの売上高減少は仕方ない。 (黒井) 「3月の売上高が急減」台湾半導体TSMCに…

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