再び「100円=1000ウォン」時代がやってきた。日本から機能性塗料や健康食品を輸入し、韓国国内で販売する「アイテックコリア」のキム・セッピョル代表は最近、商品を赤字で納入している。 これは、2月まで100円=900ウォン台前半だった円・ウォン相場が最近は1000ウォン前後で推移しているためだ。1-2カ月間でウォンが6-7%安くなり、利益を帳消しにした。 キム代表は「ウォン安に伴う損害を価格に転嫁することもできず、ひとまずウォンが上昇する日を待ちながら損害を甘受している。昨年から日本商品の注文が大幅に増えたが、笑えない状況だ」と語った。 昨年弱含んでいた日本円が最近対ウォンで上昇し、「100円=1000ウォン」時代が再来した。ウォン相場は今月6日、1001.34ウォンを付け、昨年5月以来11ヵ月ぶりに1000ウォンを割った。 一進一退していたウォン相場は27日、再び1000ウォンを割り込み、1001.61ウォンで取引を終えた。 通常、円高は日本製品の輸出競争力低下につながり、ライバル国である韓国には追い風となる。 しかし、最近の円高は「弱い円、さらに弱いウォン」という怪現象に起因しており、韓国経済にはむしろ悪材料として作用する可能性が高いと懸念されている。 外国為替市場では最近、ドル安基調でもウォンと円が同時に下落する異常現象が見られる。世界主要6通貨に対するドルの価値を示すドルインデックスは27日、101.47となり、年初に比べ3%下落した。 それに伴い、ユーロ、英ポンド、中国人民元など主要国通貨が年初来、対ドルで強含んでいる。こうした状況下でも、円とウォンだけは軟調だ。21日時点で対ドルでは円が昨年末に比べ2の異次元の金融緩和が継続しているためである。 新任の植田和男日銀総裁は、25日に行われた衆院財務金融委員会で「イールドカーブ・コントロール(YCC)による金融緩和を…
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