和歌山市での岸田文雄首相の演説会場で筒状のものが投げ込まれ爆発する事件が発生した。威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された木村隆二容疑者(24)は、昨年9月に地元兵庫県川西市で開かれた市会議員の市政報告会に参加していたことが判明した。報告会で木村容疑者は「市議選に出たいが、被選挙権が25歳からなので出られない」「憲法違反なので被選挙権を引き下げるべきだ」と訴えていたとされる。 衆院議員の大串正樹デジタル兼内閣府副大臣(自民、比例近畿)によれば、木村容疑者は昨年9月24日に開催された報告会に出席し、その際に被選挙権について訴えたとのこと。大串氏は木村容疑者に「社会の仕組みをしっかり勉強し、25歳になれば選挙に出られるという考え方は、国民のコンセンサスが得られている」と答えたと言われている。被選挙権以外の話題については、木村容疑者から持ち掛けられることはなかったとされている。 木村容疑者について大串氏は「繰り返し被選挙権の話をされた。面識もなく、事件後に(芳名帳に)名前があることが分かった。彼が政治的にどんなことに関心があったのかは、これだけでは何ともいえない」と述べている。 コメント欄では「法律上自分の思い通りにならないことを憲法違反と決めつけて追及する姿勢に、短絡的な性格が垣間見える」「選挙権と被選挙権の年齢の違いについては、議員という公人であるために豊富な知識や経験が必要である」という意見があった。容疑者が主張する憲法違反について疑問視するものが多かった。 一方で「安倍元総理テロ事件が影響していることは間違いがない」「テロを起こし逮捕されることで自身の主張がマスコミや国会議員に取り上げられる状況が模倣犯を生み出すことを懸念す」「政治家が国民の声を聴く時間を予約制で取ったり、ネットで気軽に声を発せられるように反映し議題に載せる仕組みを作るべき」という意見もあった。(黒井)…
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木村隆二容疑者が政治的不満を主張か 「被選挙権25歳は憲法違反だ」
