この時期になると、息子の大学受験を思い出します。もう5年もたつのだけど、息子は受験に失敗しました。受験うつを発症し、目がうつろで、何日も眠り続けました。そして始まった浪人生活。心療内科を受診し、睡眠薬や抗うつ剤と服用し、うつ病は、そんなに長引かずにすみました。気持ちを入れ替えて、必死に一年間勉強をしていた息子です。だけど、二年目のセンター試験で、またつまずきます。「もうだめだ、全部落ちる、俺は価値のない人間だ、死にたい、うつ病だ。」こんな弱音をずっと吐き続けて、聞いていた私も気持ちがどんどん落ちていくのがわかりました。今年もだめなのかと、絶望のどん底に落ちていきました。子供なんていない方がいいと思った瞬間です。模試の結果などで、楽勝だと思っていたようです。普段の力を出せば志望大学には合格できると塾でも言われていました。そこに油断があったのか、本番では力を出せずに終わってしまいました。メンタルの弱い息子です。別居中の夫も気が弱い人でした。なんだか夫の亡霊を見た気がしました。たびたび貧乏を責められました。貧乏だから、予備校行かせてくれなかったから。なんで、こんな家に生まれたんだ、なんで俺を産んだんだ?とまで言われました。今、思い出しても、胸が苦しくなります。二浪させてくれなんていう息子を前に、私は子供なんかいない方がいいと思ってしまったのでした。もうすぐ二十歳になろうとしている息子に、なぜいつまでもぶら下がられていなくてはならないのかと、ほとほと嫌になりました。すごく苦しくて、子供なんていない方がいい、この苦労から逃げたいと思いました。なんで、5年前のことを急に思い出したかというと、この動画を見てからです。まさみさんも、私と同じような体験をし、同じように子供なんていない方がいいと思った瞬間があったのだと思うと、とても親近感がわきました。人っていうのは、最悪の状況になるとその場か…
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