2023年5月12日、米国株式市場は下落して取引を終えた。この下落は、5月の米消費者信頼感指数が6カ月ぶりの低水準に落ち込んだことによるもので、ここ最近強含んでいた大型株が売られた。 ダウ工業株30種はわずかながら8ドル下落となり、5日連続で下落し過去2カ月間で最も長い連続安となった。 米電気自動車(EV)大手のテスラは2.3%安で取引を終えた。前日には2%以上上昇していたが、イーロン・マスク氏がツイッター運営会社の新たなCEOを見つけたことを発表したことや、NBCユニバーサルの広告責任者が同社のCEOに就任することを発表したことなどが影響している。 情報技術セクターは0.2%下落し、一般消費財セクターも0.9%下げた。テスラの他にも、アップルやアマゾン・ドット・コムの下落がS&P 500指数を下押しした。 バージニア州のチェース・インベストメント・カウンセルの社長であるピーター・トゥズ氏は、「ハイテク株のバリュエーションに対する懸念が現れ始めている」と述べている。 米ミシガン大学が発表した5月の消費者信頼感指数(速報値)は57.7であり、昨年11月以来の低水準となった。一方、公益事業および主要消費財セクターはそれぞれ0.4%上昇した。 先週のパフォーマンスでは、ダウは1.1%、S&P 500は0.3%下落したが、ナスダック総合指数は0.4%上昇した。 個別銘柄では、米メディア大手のニューズ・コープが8.5%上昇した。同社は11日に発表した第3四半期の決算が市場予想を上回り、コスト削減策が功を奏していることが好感された。また、米太陽光パネルメーカーのファーストソーラーは26.5%高となった。同社はスウェーデンの薄膜太陽電池技術会社の買収を発表したことが好意的に受け取られた。 終値に関しては、ダウ工業株30種は33,300.62で、前日比-8.89ポイント…
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