日本の岸田文雄首相が米国メディアのインタビューで「日本を軍事大国にする」という趣旨の発言をしたことが波紋を呼んでいる。この報道に対し、日本政府が関係する報道機関に抗議したことが明らかになった。 日本の共同通信によれば、外務省は岸田首相の記事を掲載した米国時事週刊誌「タイム」に対し、「題名と内容が違う」として異議を申し立てた。共同通信は「異議」と表現しているが、実際には「抗議」が行われたと推測される。 タイム電子版には、5月9日(現地時間)に元のタイトル「岸田首相が長年の平和主義を捨て去り、自国を真の軍事大国にすることを望んでいる」という見出しが掲載されていたが、現在は「岸田氏は日本に、より積極的な国際舞台での役割を与えようとしている」と修正された。 政府関係者は「修正を求めたわけではないが、見出しと記事の中身があまりに違うので指摘した。どう変えるのかはタイム誌の判断だ」と共同通信に話している。共同通信は「電子版のタイトルは変わったが、『岸田首相が長年の平和主義を捨て去り、自国を真の軍事大国にすることを望んでいる』という当初の表現がそのまま維持されている」と報じている。 この記事の発表に先立ち、タイムは先月28日に岸田首相へのインタビューを行い、彼を12日付の紙面表紙モデルとして登場させ、記事を掲載した。タイムは「日本の選択」というタイトルの記事で、「世界第3位の経済大国にふさわしい軍事的影響力を持つ国にしようとしている」と報じている。 コメント欄の意見: ・メディアが事実を正確に伝えないでミスリードしようとするのは今に始まったことではない。不正確な報道にミスリードされないようメディアリテラシーを高める必要性が増している。 ・G7広島サミットでのバイデン大統領のドタキャンと岸田首相の記事の持ち上げ方が偶然なのか疑問。中国やロシア、北朝鮮などの動向も気になる。 ・ウクライナ情勢…このサイトの記事を見る
日本政府「日本を軍事大国にすると言った覚えはない」 ⇒ タイトル修正
