韓国、外資流出で過度なウォン安懸念 過去にない金利差と貿易赤字 

韓国経済には金利差の拡大や貿易赤字などの懸念が生じており、今後の為替レートの動きが注目されている。韓国と米国の政策金利の差が広がり、過去最大となった。米国は利上げを継続し、韓国は2回連続で政策金利を据え置いた。 このため、米韓間の金利差が広がり、外国人投資家からの資金流出やウォン安ドル高の懸念が高まっている。 韓国は、物価高に対応して政策金利を引き上げたものの、景気不振懸念から米国より先に金利引き上げを断念した。しかし、金利差の拡大が進めば、韓銀は再び利上げを余儀なくされる可能性がある。ただ、景気不振懸念から韓銀は政策金利を据え置くという見方が優勢とされている。 金融圏によると、韓国と米国の政策金利の差は1.5-1.75%ポイントに広がったと報じられている。この金利差の拡大により、外国人投資家からの資金流出やウォン安ドル高の懸念が高まっている。 また、最近のウォン安は貿易赤字の影響が大きく、今年1-4月の貿易赤字累積額は250億2000万ドルにのぼった。これは昨年1年間の貿易赤字(478億ドル)の半分を4カ月間で超えるものであり、ドルの流出を意味し、ウォン安ドル高につながることが懸念される。 韓国ウォンは、2日の外国為替市場で1ドル=1342.1ウォンで取引を終え、ウォン安ドル高が進んだ。主要6通貨に対する米ドルの価値を示すドルインデックスも先月基準で101.5だったものが、3月末(102.14)より0.6%下落している。 ウリィ銀行は、韓国ウォンに対する需要不振が懸念されるとし、1次的心理抵抗線の1ドル=1350ウォン線が崩れる場合は、1ドル=1400ウォンまでウォン安ドル高が進む可能性があると診断している。 ただし、市場ではウォン高ドル安に転じる見方もある。FRBの緊縮が近く終了するという見方が多く、昨年のようなドル高にはならない可能性が高いとされている。実際、FRBが…

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