5月8日、ニューヨークの株式市場は、4月の米国消費者物価指数(CPI)の発表が控えている中、投資家たちは慎重な姿勢を取り、株価は下落した。優良株で構成されるダウ工業株30種平均は、前週末終値から55.69ドル安の3万3618.69ドルで終了した。一方、テクノロジー株中心のナスダック総合指数は、21.51ポイント高の1万2256.92で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は、前週末に比べて1億1650万株減の8億1662万株となった。 4月のCPIレポートは、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に影響を与える可能性があるため、投資家たちは高い関心を持っている。ロイター通信の予測によると、食品やエネルギーを除いた4月のコアCPI指数は前月比で0.4%上昇し、前年同月比で5.5%上昇するとされている(3月はそれぞれ0.4%、5.6%上昇)。 市場関係者は、「前月比0.4%プラスは若干強いが、市場はこの数字を織り込んでいる」と指摘し、FRBは6月の利上げを見送ると予想されている。しかし、もし物価上昇率が想定よりも鈍化する場合は、今年後半に利下げが行われる可能性が高まり、株価は上昇すると予想されている。 地方銀行をめぐる信用不安は完全に解消されていないものの、地銀株は回復しつつある。財政基盤の強化を目指して、1~3月期の配当を1株当たり0.01ドルに減配することを発表したパシフィック・ウエスト・バンコープは3.7%上昇した。ウエスタン・アライアンス・バンコープは0.6%上昇し、ザイオンズ・バンコープは2.1%上昇した。 個別銘柄では、5月10日に決算発表を控えるウォルト・ディズニーは2.4%上昇し、ウォルマートとメルクはそれぞれ0.6%上昇した。一方、インテルは0.7%下落し、マイクロソフトとボーイングはそれぞれ0.6%、0.5%下落した。 昨日発行された米国株式投資レポート…
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