[5/4] ダウ平均株価286ドル安 銀行危機再燃で地銀株暴落

ニューヨーク株式市場は、地銀を中心とした金融不安の高まりにより、4日にダウ平均株価が前日比286.50ドル安の3万3127.74ドルで取引を終了した。値下がり幅は一時400ドルを超えるものとなり、4営業日連続の値下がりとなった。これは、約1か月ぶりの安値となる。 市場参加者たちは、金融機関の経営悪化によって景気が後退する懸念から、娯楽大手ウォルト・ディズニーや建設機械大手キャタピラーなどの銘柄を売却した。 ダウ平均の構成銘柄ではないが、地銀株については、パックウェスト・バンコープ(カリフォルニア州)が51%安、ウエスタン・アライアンス・バンコープ(アリゾナ州)が38%安となった。 カリフォルニア州を地盤とする銀行持ち株会社パックウエスト・バンコープが、複数のパートナー・投資家候補との協議に入っていることを表明した。また、地銀ウエスタン・アライアンス・バンコープも身売りを検討していると報じられた。 米国の金融当局が銀行株に関する市場操作に注意を払っている。最近、米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の破綻を受け、地銀株の下落が再開し、金融分析会社オルテックスによると、空売り筋は地銀株に対して3億7890万ドルの含み益を得たとされている。 地銀セクターはファンダメンタルズが強固であり、資本水準も十分であるため、連邦・州当局は空売りの増加や株価の乱高下に対して最近監視を強化している。 米財務省も地銀株の株価急落を受けて、市場動向を引き続き注視しており、預金の流れは安定していると述べている。米銀には相当な流動性があるとも述べた。 IT企業の銘柄が多いナスダック店頭市場の総合指数も、金融不安を背景にして、前日比58.93ポイント安の1万1966.40で取引を終了した。 NYダウ終値、前日比286ドル安…金融不安の高まりから値下がり幅一時400ドル超 https://news.yaho…

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