【韓国経済】韓国の貿易赤字、去年の2倍のペースで進行

thumbnail image韓国で貿易赤字が止まらず13カ月連続となっているが、今年に入ってからの3カ月だけで去年の半分に達する金額を計上したことが分かった。 朝鮮日報によると、2023年の1~3月までの貿易赤字の合計は225.4億ドルとなった。これは2022年通期の貿易赤字の447.9億ドルの半分を超えている。半年分の赤字をたった3カ月で達成してしまったわけだ。 半導体輸出の減少幅が特に大きく、3月は前年同月比で-34.5%となった。輸出全体としても6カ月連続で減少となり、コロナショック以来で初めての事態となる。 韓国の専門家は「半導体価格低下のペースが鈍化しエネルギー輸入の単価も下がることから、貿易収支は今後改善されるだろう」との楽観的な見通しを立てている。3月の貿易赤字は46.2億ドルだったが、この数字は2月の53億ドルよりは改善している。 だが対中貿易の状況は芳しくない。伝統的に対中貿易は黒字だったはずが、3月には23.8億ドルもの巨額赤字を計上した。この赤字幅は豪州やサウジアラビアを抜いて世界で最大だという。中国への輸出が停滞している以上に、中国から何らかの物を大量に輸入しなければこうはならない。 韓国唯一の改善点は北米向けの自動車輸出だが、現在ヒュンダイや起亜は盗難対策を巡って各州から訴訟を起こされており先行きは不透明だ。対中依存度を下げようとすればするほど皮肉にも対中貿易赤字が拡大し、貿易全体に無視できない影響をもたらすことになるようだ。(黒井)…

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