韓国の映画やドラマ業界は現在、日本アニメブームの影響を受け厳しい状況に直面している。日本アニメが韓国のボックスオフィスで大成功を収めている一方で、韓国映画およびドラマの制作本数は減少し投資が減っている。 映画界ではコロナで劇場観客動員数が低下した影響で、大型投資をした映画の公開を一斉に先送りしている。倉庫には90本ほどの映画が眠っている状況である。 その結果劇場がチケット価格を上げる ⇒ 現在上映中の中低予算映画は観客を満足させられない ⇒ 劇場収益はさらに下がる ⇒ 映画界が新作投資を一斉に止めるという悪循環が発生している。 このため2025年上半期からは上映する韓国映画がなくなる恐れがある。 ドラマ業界も同様に制作費の増加と投資の減少が進んでいる。韓国ドラマの平均制作費は1話当たり10億ウォン(約1億円)を超えており、大手OTT企業は赤字が増える一方である。さらにネットフリックスも韓国ドラマへの投資を減らしている。 韓国映画やドラマ業界は、新しいコンテンツを創出することで大衆の期待に応える必要がある。過去の成功に安住せず新しい魅力を追求することが、業界の危機を克服するカギとなる。 コメント欄では「日本のアニメや特撮は流行りものではなく、一つの文化であり、定期的に劇場版が作られている」「韓国のエンタメは国内外で売れるために高額な制作費がかかっており、常にヒットが続かなければ採算が取れないハイリスクな状況」「韓国ドラマや映画は暴力や不平等などの刺激的な素材が多く、一部の人には敬遠されている」との問題点が指摘されていた。 また「日本の漫画やアニメは歴史が長く、手塚治虫などから引き継がれている文化がある」「韓国は日本のアニメ制作で磨かれたアニメーターがいるため、韓国産アニメーションを作ることも可能」「いずれの国でもクリエイティブ関連の報酬が低い」との声もあった。(黒井) 韓国「…
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