ドル高の勢いが衰えたにもかかわらずウォンが回復の兆しを見せず、ウォン安が続いている。専門家たちは貿易収支の赤字など韓国経済の基礎体力が弱くなっている点を理由に挙げている。韓国政府は下半期に輸出環境が改善されると期待しており、ウォンの価値が回復するかが注目されている。 通常ドル安が進めばウォンが上がる可能性が高いが、対ドルウォン相場はむしろ下がり「ドル安」と「ウォン安」が同時に進んでいる。ウォン安の背景には韓国経済の基礎体力の悪化があるとみられている。今年に入って累積貿易赤字は昨年同期より3倍以上高く、史上最大を記録した昨年の年間貿易収支赤字規模の半分をすでに上回っている。 今後ウォンの価値を回復するためには、輸出環境など基礎体力の改善が欠かせない。韓国政府は中国の景気回復の恩恵が下半期に行くほど可視化するとみて、ウォンの持ち直しを期待している。第3四半期に中国経済の回復が本格化すれば、貿易収支の改善などがウォン高を後押しするだろう…とハンギョレ新聞が珍しく楽観的な見通しを掲載している。 過去の事例と照らし合わせれば、経常赤字への転落は間違いなく通貨危機のサインだ。利上げできる余地もほとんどなく、今後数カ月でウォン安が加速していくものと考えられる。 コメント欄では以下のような否定的な意見が並んだ。 ・韓国の経済見通しは悪いと言われており、通貨スワップの可能性は低いと考えられている。 ・ウォンは基軸通貨ではないため、その価値が下がることは避けられない。 ・韓国政府や企業、家庭が負債に苦しんでいることがウォン安の原因の一部。 ・韓国の信用が低下していることもウォン安に影響している。 ・通貨危機の再来が心配されており、尹政権が日本に接近している。 ・自動車、携帯電話などの輸出不振や信用がないことがウォン安につながっている。 ・韓国ウォンに魅力がないため、ウォン高にはならない。 (黒…
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