中国「少子化が深刻なので一人っ子政策やめる」 ⇒ 新生児が-49%激減

thumbnail image中国では日本とは比較にならないレベルで少子化が進行している。中国国家統計局が1月に人口統計を発表し、総人口が2022年末で前年比85万人減り14億1,175万人になったと分かった。61年ぶりの減少となる。 また時事通信によれば、2022年の出生数は956万人だった。2016年は1,867万人だったことを考えれば、たったの6年間で半減してしまったのは衝撃的と言える。 少子化を懸念した中国が一人っ子政策の撤廃を宣言したのが2016年だったが、皮肉にもそこから少子化が加速したわけだ。完全に政策判断が裏目に出てしまった形となる。中国の上海では出生数がわずか0.7だという。 急激な経済成長により競争が激化し不動産価格や教育費などが高騰、若者が結婚に悲観的になっているのが背景だ。2022年の婚姻数は約700万だが、2012年の婚姻数1,323万からやはり半分近くになっている。 中国のSNSでは「子供どころか自分を養うことすら大変」という悲痛な声もあるようだ。 経済発展により競争が激化し男女共働きが当たり前となる中で、先進国となるためには様々な制度や育児環境の整備が必要になる。日米欧先進国はどこも出生率が1.0を割ってはいない。中国特有の問題が何かないかを分析する必要があると言える。 コメント欄では「1979年の一人っ子政策から親孝行の概念が希薄になった。中国では後継ぎを生まないのが最大の親不孝という考えだった」と過去の政策ミスが価値観を破壊したことを明らかにした人がいた。「中国は学費が高い。科挙の頃と同じ」「シンガポールも子供の教育にお金をかけるから出生率が低い」と教育に偏重する社会が問題だとする声もあった。(黒井)…

このサイトの記事を見る

タイトルとURLをコピーしました