日本の林芳正外相は、中国の呉江浩駐日大使が日本の台湾政策に関連して「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」という恫喝めいた発言をしたことに抗議した。林外相は外交ルートを通じて抗議したと述べたが、その対応については「生ぬるい」との批判があがっている。 呉大使の発言は、彼が4月28日に行った日本記者クラブでの記者会見でなされた。彼は台湾問題に関して「武力行使の放棄を約束することはしない」と述べ、「台湾有事は日本有事」という見方は「荒唐無稽で極めて有害だ」と指摘した。さらに、日本が台湾問題を安全保障政策と結び付けると、「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」と警告した。 立憲民主党の松原仁衆院議員は、国会の外務委員会で、「断じて許すことはできない。大使を国外追放すべきではないか」と述べ、日本側の対応を批判した。 林外相は、台湾海峡の平和と安定が日本の安全保障にとって重要であると強調し、「対話により平和的に解決されることを期待するとの日本の立場を中国側に首脳レベルを含めて伝えている」と説明した。 しかし、呉大使が日本国民を恫喝した発言をしているにもかかわらず、林外相は彼を呼びつけることもせず、直接言及することもないだった。この対応に対しては、「せめて直接言うべきだ」といった非難の声も上がっている。 中国の事情に詳しい評論家である石平氏も怒りを表明し、「日本政府の対応は生ぬるいどころではない。現在の中国が戦狼外交を展開しているとしても、今回の発言は私の想像を超えた恫喝だった。最低限でも大使を呼びつけて厳重に注意すべきだった。『外交ルートを通じての抗議』とは、実質的に官僚が電話一本かけただけということだろう。これはただのアリバイ作りであり、真剣な抗議とは言えない。恫喝を容認していると言っても過言ではない」と述べた。 呉大使は長い間日本で駐在経験があり、今回の記者会見でも流暢…このサイトの記事を見る
リンホウセイ「中国に抗議する!」 ⇒ 生ぬるいと批判殺到
