[5/10] ダウ平均株価30ドル安 CPIは2年ぶりの伸び率で予想下回る

5月10日のニューヨーク株式相場は、旅行関連銘柄などに売りが出て、小幅ながら続落した。ダウ工業株30種平均は、優良株で構成された指数でありながら、前日終値に比べ30.48ドル安の3万3531.33ドルで取引を終えた。一方で、ハイテク株中心のナスダック総合指数は126.89ポイント高の1万2306.44で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は、前日比2860万株増の9億1076万株だった。 この日発表された4月の米消費者物価指数(CPI)では、航空運賃の項目が前月比で2.6%低下し、旅行需要の減速が示された。また、エアビーアンドビーが同日明らかにした今後の業績見通しが弱かったことも影響し、旅行の際に使われることが多いクレジットカード関連の銘柄や、ホテル株が下落した。アメリカン・エキスプレスは3.06%安、ビザは0.85%安となった。 市場関係者によれば、「今夏は新型コロナウイルス禍が明けて、本格的に旅行が回復するとの期待が大きかっただけに、需要の弱さを示す材料が出てきて嫌気された」。 一方、CPIは前年同月比で4.9%上昇し、10カ月連続で伸びが鈍化している。2021年4月以来の低水準であり、市場予想(5.0%)も下回った。インフレの鈍化が示されたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が今後の利上げを見送るとの見方が強まり、長期金利が下落した。金利低下の恩恵を受けやすいハイテク銘柄が買われ、ナスダックを押し上げた。ダウも取引終盤でハイテク株の上昇により、マイナス幅を縮小することができた。 セールスフォースは1.82%高、マイクロソフトは1.73%高、アップルは1.04%高だった。 〔米株式〕NYダウ小幅続落、30ドル安=ナスダックは反発(10日)☆差替 https://news.yahoo.co.jp/articles/2d81afc97336bda734214bd9e9…

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