「史上サイアクの映画」「ダークすぎる」と酷評され、大コケした前作から30年。しかし、全世界で1000億円以上の興行収入を稼いだ新作の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、前作を“レベルアップ”させたと評価されている。 この映画は、1985年に初めて発売されたビデオゲーム『スーパーマリオブラザーズ』を原作としている。ビデオゲームのキャラクターであるマリオは、長年にわたって世界的に愛され続け、米国では特に人気が高い。 その理由は、クールで強靭なヒーローとは違い、どこにでもいそうな親しみやすさがあるキャラクターであり、決して常に強いわけではなく、ドジっ子ぶりを発揮することもあるためだ。 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、SNSを通じて広がったファンコミュニティーの支持を受け、大ヒットを記録した。投稿型ソーシャルサイトRedditのスーパーマリオのコミュニティーには13万人を超えるファンが参加し、映画公開前から“スーパーマリオ祭り”が始まっていた。 映画公開後も、TwitterやTikTokなどのSNS上で“スーパーマリオムービー”や“スーパーマリオブラザーズ”のハッシュタグが付けられた投稿が4億回以上も視聴され、大絶賛の声が広がっている。 映画の一番の良いところは、スーパーマリオのゲームをリスペクトしているところだと評価されており、ゲームのファンには特におすすめの作品となっている。挿入歌「ピーチス」は、ビルボードの83位に浮上するなど、音楽も高く評価されている。 全世界での興行収入は、公開後わずか数週間で1000億円を超え、10億ドルを超えるのも時間の問題だと言われている。 一方で、批判的な声も上がっている。映画が“anti-woke”だという批判的な見方もあり、社会正義や人種問題に対する意識が欠如していると指摘されている。 具体的には、白人俳優がイタリア系キ…
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