中国北京でアステラス製薬の50代日本人男性が拘束された件で、同じように中国で拘束され6年間収監された鈴木氏をテレビ朝日が取材した。 鈴木氏は2016年に同じように日本に帰国する際に空港に到着したところを車に押し込められ、そのまま拘束されてしまった。その後「反スパイ法」で拘束され、6年間の実刑判決を受けた。 鈴木氏は「まあ解放されるだろう、2~3日泊まればいいと思った。ところがそこから7カ月続いた」と恐るべき拘束の実態について話す。 7カ月の監視期間の間は寝る時やシャワー、トイレ時まで24時間監視役が2人付き、その後ようやく逮捕起訴に至るという流れだ。この期間は「居住監視」と呼ばれている。 「逮捕されるまでがとにかく長い。一番苦しい時だった」「私と同じような居住監視に入っているとすれば、今解放できなければ大変なことになる」と危機感をにじませた。 林外相は今日中国を訪問し、秦剛外相との会談に臨み日本人男性の解放を強く求める見通しだ。 中国は数カ月前まで全ての人民を対象に封鎖措置を実施し、自宅に閉じ込め一歩も外に出させないゼロコロナを強く実施していた国だ。拘束されたのがたまたま外国人だったから外交問題となっているが、自国民なら一切報道すらされない可能性もある。そういう国に駐在する覚悟を持つべきと言える。 コメント欄では「中国に自社の社員を駐在させること自体が、企業にとっての訴訟リスクになる」「中国やロシアに行くべきではない。北朝鮮と大差ない」「数億のマーケットを無視できないと進出を目論む企業が未だに存在するのが不思議」と日本企業の姿勢を問題視する意見が寄せられた。(黒井)…
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