中国への不信感が回復することはないだろう。 中国の経済再開トレードが失速、投資家の習氏への不信感根強く 2/27(月) 12:35配信 Bloomberg (ブルームバーグ): 数年にわたる外国人投資家の中国離れを招いた習近平国家主席は、中国経済を復活させ、外国からの資金を呼び戻すための方程式を解いたかのようだった。 中国は昨年終盤に新型コロナウイルスを徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策からの転換を表明し、習氏は演説で高官らに対し外国資金を誘致しつなぎ留める重要性を強調した。昨年12月の「中央経済工作会議」で非公開で行われ、今月に入りようやく全文が公開されたこの演説は、大きい打撃を受けた不動産やテクノロジー大手などのセクターの一連の好転と、当局者や国営メディアの決定的な論調の変化の予兆となった。 その結果、香港株は世界をしのぐ上昇を演じ、中国のドル建てジャンク(投機的格付け)債は記録的な上昇局面となり、人民元はこの5年で最も力強いモメンタムを見せた。ウォール街のストラテジストらは中国資産を推奨。ある運用担当者は世界で「最も簡単な」取引だと語り、長年懐疑的だったモルガン・スタンレーなどでさえ買い時だと認めた。 しかし2023年に入りわずか2カ月でこうした経済再開トレードが失速しつつある。昨年終盤に中国買いに走ったヘッジファンドは急速にリスクを縮小している。香港の主要株価指数は1月の高値から10%余り下落し、債券市場からは再び資金が流出。さらに、習氏が誘致を図る安定して長期的な機関投資家からは継続の動きがほとんどない。 ピクテ・アセット・マネジメントのアジア特殊状況責任者、ジョン・ウィザー氏(シンガポール在勤)は「われわれが話す市場参加者の大半は、中国が再び貿易摩擦前のような関心の的になるとは思っていない。結局は政策や利益、地政学に関する見通しが重要となる」と述べた。 マネー…
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