春日太一の木曜邦画劇場

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香港クンフー映画に便乗しても、演出、アクションはそれを上回る!――春日太一の木曜邦画劇場

1974年(91分)/東映/3080円(税込) 今回は『激突!殺人拳』を取り上げる。 一九七〇年代前半、ブルース・リーが巻き起こした香港のクンフー映画の大ブームに、東映が便乗して生み出した「カラテ映画」…...
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見直して気づいた名作オマージュ。時代劇への興味の原点かもしれない―春日太一の木曜邦画劇場

 ゆでたまご原作のマンガ『キン肉マン』は「週刊少年ジャンプ」で連載され、テレビアニメにもなった。 筆者はその直撃世代で、超人・キン肉マンが強敵たちと繰り広げる奇想天外なプロレス形式の激闘に胸を躍らせたも…...
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寺田農の、その“したり声”は傲慢で知的な悪役ムスカの生命だ―春日太一の木曜邦画劇場

1986年(124分)/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン/5170円(税込) 寺田農(みのり)が亡くなった。 教養と知性と狂気とを内包した独特の眼差しと、なんともいえない太々しい雰囲気が、この名…...
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万博に沸く大阪で葬儀博覧会開催を進めるというブラックコメディ――春日太一の木曜邦画劇場

1968年(89分)/KADOKAWA/3080円(税込) 今回は『とむらい師たち』を取り上げる。前回と同じく、その座組を見るだけで期待感が上がる一本だ。 なにせ、主演・勝新太郎―監督・三隅研次という『…...
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本筋とは関係なさそうな芝居が人情噺に活気をもたらしている――春日太一の木曜邦画劇場

1963年(94分)/東宝/2750円(税込) 今回は『とんかつ一代』を取り上げる。 森繁久彌、フランキー堺、加東大介、三木のり平、淡島千景、団令子といった東宝喜劇でお馴染みのメンバーが顔を揃え、喜劇の…...
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あおい輝彦のガラス玉のような瞳が戦場の「地獄」を雄弁に伝える。――春日太一の木曜邦画劇場

1980年(184分)/東映/3080円(税込) あおい輝彦のフィルモグラフィを俯瞰してみると、一九七〇年代半ばから八〇年代にかけての、日本映画界全体が大作映画を連発していた時代に、重要なポジションで配…...
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倒錯する純愛。その乱歩作品を加藤泰監督は見事に描き切った!――春日太一の木曜邦画劇場

1977年(118分)/松竹/3080円(税込) 江戸川乱歩の小説といえば、倒錯した性描写が代名詞だ。 ただ、その根底にあるのは――いささか恥ずかしい表現だが――「純愛」であると捉えている。対象に対する…...
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チャンスに飢えた役者たち。その熱気が強烈な任侠作品!――春日太一の木曜邦画劇場

1969年(96分)/東映/4950円(税込) 一九六〇年代の半ばから後半にかけては東映の任侠映画が全盛期で、邦画界においては一人勝ちの状況にあった。 そのため、他社で芽が出なかったり、人気が低落傾向に…...
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2時間超えが標準の当世だからこそ凝縮された短時間の娯楽作を希望!――春日太一の木曜邦画劇場

1959年(53分)/ディメンション/4180円(税込) 近年、国の内外を問わず、映画の上映時間が長くなりがちな傾向にある。二時間オーバーが当たり前になっている現状は、少し考えものだ。 特に娯楽映画に関…...
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原作小説から妄想した配役。ドラフト1位の面々がズラリ!!――春日太一の木曜邦画劇場

1973年(148分)/松竹/23080円(税込) 歴史上の人物を扱った小説を原作にした時代劇を観る楽しみの一つに、それぞれの人物がどれだけ原作小説や史実から受けるイメージの通りに配役されているか――が…...
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厭な現実を吹っ飛ばしたい……。そんな時は新東宝の娯楽作品!――春日太一の木曜邦画劇場

1960年(80分)/ハピネット/2750円(税込) 近年は意識の高い映画人が多くなり、作品を通して現代の問題点を訴えかけようというのが、かなり目立つようになってきた。もちろん、そうした意識を持つことも…...
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凜とした鈴木瑞穂の美声が見せる、知で変革を説く剣豪の凜々しさよ!――春日太一の木曜邦画劇場

1967年(95分)/東宝/2750円(税込) 取材を希望していながら、結果として間に合わなかった方は少なからずいる。昨年十一月に亡くなった鈴木瑞穂も、そのような一人だった。 今から数年前にインタビュー…...
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原田芳雄演じる主人公だけでなく脇役悪役までキャラ立ちしている――春日太一の木曜邦画劇場

1972年(87分)/東宝/2750円(税込) 年末に嬉しい知らせがあった。原田芳雄主演の時代劇『無宿人御子神の丈吉』三部作がDVD化されたのだ。 VHS時代も含め長くソフト化されなかったシリーズで、実…...
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丈吉を狙う夏八木勲の惨めな最期。シリーズは未完でも印象的な終焉だ――春日太一の木曜邦画劇場

1973年(83分)/東宝/2750円(税込) 今回取り上げる作品は『無宿人御子神の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ』だ。前回、前々回と紹介してきたシリーズの三作目にして、最終作である。 このシリーズは、妻子を…...
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失態を犯す丈吉の情けなさの一方で内田朝雄、市原悦子の姿が際立つ――春日太一の木曜邦画劇場

1972年(80分)/東宝/2750円(税込) 前回に引き続き、年末に待望のDVD化となった原田芳雄主演の時代劇『無宿人御子神の丈吉』シリーズを取り上げる。今回は二作目『川風に過去は流れた』だ。 前作か…...
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物語中盤から見せる丹波の大熱演。計算された橋本脚本は見逃せない――春日太一の木曜邦画劇場

1973年(160分)/東宝 今回は『人間革命』を取り上げる。原作は池田大作。自身の師でもある創価学会二代目会長・戸田城聖の半生を追った小説を映画化した作品だ。 太平洋戦争末期、信教を捨てて転宗すること…...
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別々の4人の物語が終盤で一つに。これが「まくり」の橋本の腕力だ!――春日太一の木曜邦画劇場

 橋本忍といえば、『砂の器』『八つ墓村』などにおいて、原作の内容をガラリと変えて自分の色に染め上げる豪快な脚色をしてきた。ただその一方で、キャリアの前半ではオリジナル脚本でも名作を数多く残しており、脚色…...
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恐ろしいまでの「作家の業」。鶴屋南北の姿が橋本忍に重なる――春日太一の木曜邦画劇場

 橋本忍は名作として広く知られる映画の脚本を数多く書いてきた。ただ、実は結構な多作でもあり、そのフィルモグラフィの中には有名ではない作品も少なくない。 そうした映画は、名画座や衛星放送で稀にかかる時にし…...
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悲劇をドラマチックに。橋本忍は原作を自分の色に染め直していく!――春日太一の木曜邦画劇場

1961年(95分)/松竹/3080円(税込) 橋本忍の映画人生を追った最新刊『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』では、橋本の「脚色」にも着目している。 橋本は原作小説の内容を大きく様変わり…...
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名作を生み続けた橋本忍は、なぜこのカオスな作品を製作したのか――春日太一の木曜邦画劇場

1982年(164分)/東宝/2750円(税込)『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』が十一月二十七日に発売される。『羅生門』で脚本家デビューして以来、幾多の名作を生み出してきた橋本の映画人生…...
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原作にはない過酷な父子の旅姿。年を経て橋本忍の脚色を理解する――春日太一の木曜邦画劇場

1974年(143分)/松竹/3080円(税込) いよいよ十一月二十七日、最新刊『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』が発売される。 これは、名脚本家・橋本忍の生涯を追った評伝だ。当人への計九…...
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原作小説と映画的脚色を語り合った鶴橋康夫監督と筆者、若き日の記憶――春日太一の木曜邦画劇場

2007年(125分)/東宝/5280円(税込) 筆者は大学卒業後は大学院に在籍して「時代劇研究」をする一方で、脚本家を目指して各所で下働きもしていた。 その際に、最も目をかけてくださったのが、先日亡く…...
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定番展開のポルノ映画も監督の素性を知った途端、妖しく輝く!――春日太一の木曜邦画劇場

 今回は『秘蔵版 日傘の女』を取り上げる。戦時中を舞台にした、ポルノ映画だ。 料亭で下働きをしていたお雪(親王塚貴子)は、帝国軍人の駒造(喜田晋平)に見初められ、愛人として囲われる。だが、お雪は性的な快…...
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付和雷同する戦禍の庶民に蔑まれる山下清。演じる小林桂樹に驚嘆!――春日太一の木曜邦画劇場

1958年(93分)/東宝/2750円(税込) 小林桂樹は不思議な俳優だ。「普通のサラリーマン」役が得意なことは、自他ともに認めている。その一方で、前回の『首』や『激動の昭和史 軍閥』や『日本沈没』のよ…...
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警察による拷問死を追う弁護士の狂気への変貌を橋本忍が見せる!――春日太一の木曜邦画劇場

1968年(100分)/東宝/2750円(税込) いよいよ来る十一月二十七日、脚本家・橋本忍の生涯を追った評伝が発売になる。 そんなタイミングで、東宝が期せずして小林桂樹主演映画を立て続けにDVD化、そ…...
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あの傑作映画の「パクリ」に非ず。独創的、刺激的創作に溢れている!――春日太一の木曜邦画劇場

 今回は『隠密侍危機一発』を取り上げる。前回に続き、山下耕作監督が若手時代に撮ったモノクロの時代劇だ。 舞台は信州高遠藩。江戸詰めだった藩士・秋月慎次郎(丹波哲郎)が素行不良を咎められたという理由で国表…...
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見廻り同心たちの必死の捜査劇と長屋や路地裏の造形が素晴らしい!――春日太一の木曜邦画劇場

 今回は『江戸犯罪帳 黒い爪』を取り上げる。 隅田川に三姉妹の惨殺死体が上がるところから、物語は始まる。深川の賭場に出入りしていた四人の遊び人が捕まり、深川見廻り同心(西村晃、加藤嘉ら)の激しい拷問を経…...
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近衛十四郎が、盲目だが凄腕の破戒僧を人間臭さとともに魅せる!――春日太一の木曜邦画劇場

 先週も述べたように、数多くある配信プラットフォームの中でも旧作邦画のラインナップにおいては、U-NEXTが圧倒的だ。ソフト化どころか名画座でも長らくお目にかかれなかったようなレアな作品が並んでいるので…...
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U-NEXTにあった幕末動乱劇。笠原和夫脚本で人物造形が見事!――春日太一の木曜邦画劇場

 近年、さまざまな動画配信プラットフォームで、映画を気軽に観られるようになった。中でも旧作邦画に関しては、U-NEXTが圧倒的だ。 未だにソフト化されていなかったり、衛星の専門チャンネルや名画座でもあま…...
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予告編でネタバレなどお構いなし。角川映画は観たくなる理由がある!――春日太一の木曜邦画劇場

1977年(143分)/KADOKAWA/1980円(税込) かつての角川映画は、予告編が感動的で、一本の映画を観たような満足を得られた。 その大きな仕掛けとしては、主題歌と映像とのミュージックビデオ的…...
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荒むNYと桃源郷のような日本で黒人青年の想いを対極的に映し出す――春日太一の木曜邦画劇場

1977年(132分)/KADOKAWA/1980円(税込) 今回は『人間の証明』を取り上げる。 この七月に亡くなった作家・森村誠一の同名小説を原作にした作品で、角川映画の第二弾として製作された。劇場、…...
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基地の街を生きる三人の若者。学生運動とは無縁の無為からの破滅――春日太一の木曜邦画劇場

1969年(91分)/東宝/2750円(税込) 一九六〇年代から七〇年代にかけては、安保闘争との距離感が若者にとっての重要なテーマになっていた。 そのため、この時期に作られた青春映画も、多くがその影響を…...
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南樺太の女性電話交換手を襲う、『終戦後』に起きた悲しき実話――春日太一の木曜邦画劇場

1974年(119分)/アジア映画社/3080円(税込) 一九四五年八月十五日の「終戦」を境に「平和」が訪れたわけではない。外地に暮らす人々にとって、無事に日本の本土に戻れるかどうかが、また新たな困難と…...
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抗戦派による宮城事件。困窮する庶民の描写が彼らの狂気を照らす――春日太一の木曜邦画劇場

1954年(102分)/国際放映/2750円(税込) 今年も、八月十五日が近づいてきた。それは、日本にとっての「敗戦の日」だ。 教科書的には「ポツダム宣言を受諾して無条件降伏した」と表現されるが、それで…...
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大奥エロティック絵巻と思いきや切なさと空しさがズシリ圧し掛かる――春日太一の木曜邦画劇場

1977年(80分)/東映/3080円(税込) 前回に引き続き、東映京都出身のベテラン・関本郁夫監督について述べていきたい。 関本作品の大きな特徴は、重苦しい読後感だ。実質的なデビュー作となった前回の『…...
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不良少女グループの大乱闘! 水上ボートチェイス! 銃撃戦!――春日太一の木曜邦画劇場

1974年(87分)/東映/3080円(税込) 東映京都撮影所の叩き上げのベテラン・関本郁夫監督が自伝本『映画監督放浪記』を出された。東映京都ならではの濃厚な人間模様はもちろん、フリーになってからの角川…...
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中島貞夫作品の中で渡瀬恒彦が動的燻りなら「静」は荒木一郎だ!――春日太一の木曜邦画劇場

1971年(91分)/東映/3080円(税込) 中島貞夫監督は、炸裂し切れずに燻る情念のドラマを描き続けてきた。そして前回述べたように、それを体現した俳優が渡瀬恒彦だった。 ただ中島作品、特…...
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渡瀬恒彦演じるチンピラの最期は中島貞夫流「燻りの美学」の極み!――春日太一の木曜邦画劇場

1973年(97分)/東映/4950円(税込) 先月お亡くなりになった中島貞夫監督の作品の魅力は「燻り」にある。炸裂し切れずに燻る情念。一見するとギラギラと熱くも、最終的にはその闘いには空しさが去来する…...
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あっしには関わりのねえことで――。紋次郎はこうして生まれたのか!――春日太一の木曜邦画劇場

1972年(91分)/東映/4950円(税込) 前回に引き続き、先日お亡くなりになった中島貞夫監督の作品について述べる。 晩年の中島監督はドキュメンタリー映画『時代劇は死なず ちゃんばら美学考』や二十年…...
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詐欺、売春、強盗――倫理無用の愚連隊を中島貞夫が見せる!――春日太一の木曜邦画劇場

1966年(88分)/東映/3080円(税込) 中島貞夫監督が亡くなった。 個人的にも、本当にお世話になった。「東映京都の賑やかなりし頃に活躍した、最後の生え抜き監督」として頼りになる取材源であったのは…...
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テレビ時代劇で活躍した小野田監督の演出が本作にインパクトを与えた!――春日太一の木曜邦画劇場

1995年(105分)/松竹/4180円(税込) 一話完結のテレビ時代劇の場合、毎回欠かさず上出来の脚本で撮れるとは限らない。 前回述べたように小野田嘉幹(よしき)監督はテレビ時代劇で長く活躍したが、プ…...
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『ワンピース』のように全編で暴れる正義漢や妖艶なリーダー、海賊団!――春日太一の木曜邦画劇場

1960年(83分)/ハピネット/2750円(税込) 今年は池波正太郎生誕百年のアニバーサリーになる。 池波作品といえば、季節感や料理などを通じた江戸情緒で語られがちだが、アクションの魅力も忘れてはなら…...
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80年代の『何でもあり』感漂う奇想天外な仕事人チームの闘い――春日太一の木曜邦画劇場

1985年(122分)/松竹/3080円(税込)「必殺」は一九七二年に第一作『必殺仕掛人』がテレビ放送され、以降はシリーズとして長く愛されていった。 ただ、その間に内容は大きく変わっている。大まかに言え…...
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中村主水誕生50年。劇場第3作目の本作にこの男の魅力が詰まっている――春日太一の木曜邦画劇場

1986年(126分)/松竹/3080円(税込) 仕事場では「昼行燈」と同僚や上司から蔑まれ、家に帰れば「ムコ殿」と姑に名前すら呼んでもらえずイビられる。そんな一見うだつの上がらない中年男が、裏に回れば…...
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東映に君臨した岡田裕介会長の代表作にして映画デビュー作――春日太一の木曜邦画劇場

1970年(89分)/東宝/2750円(税込) 二〇二〇年に急死した岡田裕介は、父・岡田茂の後継者として東映の社長、会長の座に長く君臨していた。 その一方で映画プロデューサーとしても活躍。『宇宙からのメ…...
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