文春図書館 著者は語る

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「私には絶対に無理だ」白人モデルの起用が当たり前だったが…市川実和子をモデルに起用した雑誌編集者の“感覚”

『わたしと『花椿』 雑誌編集から見えてくる90年代』(林央子 著)DU BOOKS〈すぐれた、根気強い庭師であり、耕し育てる人だ。つまり、世界中のアーティストやデザイナー、あらゆるつくり手たちのアーキビ…...
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息子を殺された母親は、殺害現場で血溜まりを拭いた…「母」として生きることの“恐ろしさ”

『母は死ねない』(河合香織 著)筑摩書房「生死の境を彷徨(さまよ)ったことで、今まで取材した方々に共感を寄せたつもりでも、安全なところから書いていたのだなと気付いたんです」 ノンフィクション作家の河合香…...
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イチローの投球、羽生善治の中指、サーブ直前の石川佳純…「見た目が整っている」だけじゃない、肉体の“複雑な美しさ”

『からだの美』(小川洋子 著)文藝春秋「人間に限らず、生きものが持つ“肉体”に、いつも焦点を当ててきた。これまで書いてきた小説を振り返ってみると、自分なりの発見があったんです。人であれ動物であれ、肉体と…...
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「人間は自分たちが主役のように思いがち」ワクチン開発が裏目に出ることも…新型コロナウイルスでも見られた“生物界の法則”

『ヒトという種の未来について生物界の法則が教えてくれること』(ロブ・ダン 著/今西康子 訳)白揚社「どういう未来がやってくるかということについて話すとき、人はAIや火星への移住やネットワーク接続や新しい…...
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卒園式で息子がチューリップを渡したのは夫だった…「ちゃんとしたママ」を目指した女性が抱える“わだかまり”

『ママはきみを殺したかもしれない』(樋口美沙緒 著)幻冬舎「“子育てをやり直したい!”というのは、子育ての経験がある人の多くが、一度は抱く願望なんじゃないかなと思うんです」 BL(ボーイズラブ)作家とし…...
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常連客たちはどこへでもついていく…「間借り営業」で各地を渡り歩く女性寿司職人が客に求められるワケ

『間借り鮨まさよ』(原宏一 著)双葉社 ディナーだけ営業しているレストランや、夕方には店を閉めてしまうカフェ。こういった営業時間の短い店舗の空き時間を利用して、他の飲食店を営業することを「間借り営業」と…...
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鎌倉幕府が誕生したのは「1192年」ではない…その根拠は? 700年続いた武家政権の“常識”を揺さぶる

『「幕府」とは何か 武家政権の正当性』(東島誠 著)NHKブックス 源頼朝以後、700年続いた武家政権=幕府は、どうやって自らを正当な統治機構だと認めさせたのか――。 歴史学者の東島誠さんは、『「幕府」…...
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遺品のノートパソコンを開くと嫌韓嫌中の動画が…死後に息子が発見した「ネット右翼になった父」の本当の姿

『ネット右翼になった父』(鈴木大介 著)講談社現代新書「イデオロギーの違いで、家族や、もともと仲のよかった友人関係が断絶してしまうのを、僕はすごくもったいないと思う。この本を書き終えた今、一番強く感じて…...
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何を試しても体温は「35度未満」…冷え性と格闘する女性の身体に変化が現れた“きっかけ”とは

『ケチる貴方』(石田夏穂 著)講談社「自分の体って、好きでも嫌いでもなくても、これ一つしかない。完璧には好きになれなくても、折り合いをつけるということは書きたいと思っていました」 ボディビル大会に臨む女…...
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「世界的に見ると日本社会の方が特殊なのでは…」マレーシアで“ゴネ得”が通じないワケ

『東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本』(野本響子 著)文藝春秋 子どもの教育のために日本を離れ、以降10年間、マレーシアで暮らす野本響子さん。著書の『東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本』…...
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慌てて下山したら「誰もマスクをしていない」サラリーマンが感じた違和感と“衝撃の事実”

『ワンダーランド急行』(荻原浩 著)日本経済新聞出版「誰でも会社に行きたくないときがあると思うんです。僕は広告制作会社のサラリーマン時代に京浜急行で通勤していましたが、会社とは逆方向の電車に乗れば逗子や…...
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1年間プロ雀士として活動、小説家になるために弁護士に…『元彼の遺言状』でデビューした新川帆立が新作で“書きたかったこと”

『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』(新川帆立 著)集英社「法律にフォーカスしていますが、元々ブラックユーモア小説、風刺小説をやりたかったんです。好きな作品でもある、筒井康隆さん『最…...
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「とっとと逝ってくれ、と毎日のように思っています」平均年齢90歳…4人の家族を介護するフリーライターの“奮闘の日々”

『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』(こかじさら 著)WAVE出版「とっとと逝ってくれ、と毎日のように思っています。でも最初は、こんなふうに親のことを書いて叱られないかしら? と不安もありまし…...
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父のあだ討ちを成した美しい10代の若者…彼の本当の思いは? 関係者たちの語りから明かされる“思いもよらぬ真相”

『木挽町のあだ討ち』(永井紗耶子 著)新潮社 北条政子とその娘、大姫の母子関係を鋭く描いた『女人入眼(にょにんじゅげん)』が直木賞候補となり、広く注目された永井紗耶子さん。期待が集まるなか刊行された最新…...
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「大学受験を終えてからの約20日間で…」17歳で文藝賞受賞作を書き上げた作家に、言葉の面白さを気づかせた“人物”とは

『ビューティフルからビューティフルへ』(日比野コレコ 著) 河出書房新社「友人や家族には作家になったことをあまり言ってないんです。隠しているわけじゃないんですけど、私は自分の話を人にするのが苦手な方で。…...
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「絵空事ではない」日本の予防感染研究所が厚労省から要請を受け…明らかになった“人がゾンビになる原因”、その真相とは

『ゾンビ3.0』(石川智健 著)講談社「ゾンビの主戦場といえば、やはり映画、映像です。小説、文章では迫力に欠けてしまい、その魅力を表現するのは、至難の業だと思っていました」 ミステリー作家として活躍する…...
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「転校したということにもできます」高2男子が自殺…学校幹部がいじめ被害者の両親に提案した“偽装工作”

『いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録』(石川陽一 著)文藝春秋「このまま“突然死”ということにしても良いかもしれませんね」「我々は遺族の意向に沿えれば、何でもできるんです。希望されるの…...
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1300年以上前の“舟”は一体どんな形をしていた? 「風土記」から読み解く古代日本列島の暮らし

『風土記博物誌』(三浦佑之 著)岩波書店「かれこれ50年、古事記などを研究してきて、よく飽きないね、と呆れられます(笑)。とんでもない、同じ本を読み返すたびに新たな発見があるんです」 古代文学、伝承文学…...
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「珍しい運命を辿ってはいるけれど、決して突飛ではない」エリート養成機関の教官が幼少期に経験した“身体的・精神的苦難”

『烏の緑羽』(阿部智里 著)文藝春秋「ずっと書きたかったエピソードでした」 累計180万部と大ヒット中の異世界ファンタジー「八咫烏(やたがらす)シリーズ」。今回、待望の新刊『烏の緑羽(みどりば)』が刊行…...
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「日本代表を応援しないなんて非国民」と言われて…台湾人の父を持つ女性が激怒した “日本人の無自覚さ”

『永遠年軽』(温又柔 著)講談社〈由起子にとっての俺は、その程度だったのか?〉 結婚生活12年。別れを切り出した林由起子を置いて、夫の信之は家を出ていったきり、連絡はない。台湾の李登輝元総統の死去を報じ…...
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最初の出会いは「見てー、股ー」フワちゃんブレイクのきっかけを作った放送作家が、売れるために“絶対にやらなかったこと”

『それぜんぶ企画になる。うしろだてのない放送作家が新しいエンタメで世を沸かす20の方法』(長﨑周成 著)左右社「フワちゃんとの最初の出会いは、僕がルームシェアしていた家に芸人仲間と一緒に遊びに来てくれた…...
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言語の師匠は「物乞いをして生活しているおっさん」…自由奔放で「いい加減」な謎の民族との“5年間の交流体験”

『ロマニ・コード 謎の民族「ロマ」をめぐる冒険』(角悠介 著)夜間飛行「もともと海外の文化や生活に興味がありました。しかし、中学で英語を習い始めてすぐにつまずいてしまいまして……」 初めてのエッセイ集『…...
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「時計に『へびこさん』と名前を」「電化製品にもお礼を言ってます(笑)」人気ニットデザイナーならではの“モノとの向き合い方”

『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』(三國万里子 著)新潮社 手編みニットブランド「気仙沼ニッティング」および編みものキットブランド「Miknits(ミクニッツ)」のデザインを手掛ける人気ニッ…...
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20年前に“抹消された歴史”、本当は何があった? 原因不明の発作、生物兵器の強奪…「再建された国」で起きていたこととは

『ループ・オブ・ザ・コード』(荻堂顕 著)新潮社「一昔前に書かれた小説は〈世界対自分〉という構図で、主人公の悩みが外的要因との戦いの中で解決される物語が多かったと思います。世界が大きくなりすぎてそこに対…...
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「貴様、日本人かっ」サトウキビの槍を持った住民に囲まれて…自動車メーカー社員が不時着した島の正体は

『孤島の飛来人』(山野辺太郎 著)中央公論新社 大手自動車メーカーに勤める若手社員の吉田は、新たな移動手段の開発を進めている。だが、経営危機で会社がフランス企業の傘下に入ることになり、不採算部門として整…...
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「子供をつくらない」と約束したはずが…39歳で妊娠? 態度をはっきりさせない夫には見えていない、“妻の苦しみ”とは

『わがままな選択』(横山拓也 著)河出書房新社「生理が来ないんだよね」 ある日、“俺”田川静生は、妻の沙都子からそう告げられる。9年前、互いに30歳のとき、子供をつくらない約束で結婚した。予期せぬ妊娠の…...
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天才とサラブレッドのデュオ、二人が抱える“秘密”とは? 10代少女たちが歌謡界で成り上がる「スター誕生」物語

『星屑』(村山由佳 著)幻冬舎 博多生まれで天才的な歌のセンスを持つミチル、大手芸能プロダクションの専務を父に持つサラブレッドの真由。10代の全くタイプの異なる女子二人がデュオでデビューし、昭和の歌謡界…...
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「関ヶ原合戦で徳川の世が盤石になった」はずが…実は家康は追い詰められていた? “空白の1カ月”のナゾを解く

『論争 関ヶ原合戦』(笠谷和比古 著)新潮選書「関ヶ原合戦で東軍が勝利して、徳川家康の覇権が確立、徳川の世が盤石になった……それおかしいんとちゃうか!とツッコミ入れ続けて30年になります」 関ヶ原合戦は…...
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ある晩、教室の窓から大量の机が投げ捨てられ…特殊能力を持つ少年に向けられた“疑いの目”とは

『夜がうたた寝してる間に』(君嶋彼方 著)KADOKAWA「2作目となると“世に出るものだ”という意識が出てきて、その点のプレッシャーは強くありました」 昨年、小説 野性時代 新人賞を受賞してデビューし…...
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なぜ突然歌いだすのか? ブロードウェイから2.5次元まで…専門家が解説する“ミュージカルの味わい方”

『ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか』(宮本直美 著)中公新書 なぜミュージカルは突然歌いだすのか。だから苦手だと思っている人も少なくないだろう。「よく挙げられる疑問ですが、考えてみると不思議です…...
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「配偶者を精神的に追い詰めてしまう人は、たぶん無自覚なんです」夫、妻、義母…それぞれが見た“失敗に終わった結婚”

『オリーブの実るころ』(中島京子 著)講談社 思い詰めて重婚をしてしまった男性の昔語り、人間と動物のあいだに生じた擬似結婚関係、夫となる人の一風変わった両親への挨拶行脚……。中島京子さんの短編集『オリー…...
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「そんな事件はなかったという人ほど読んでほしい」“理想郷”の盛衰を史実を織り交ぜながら描く空想歴史小説

『地図と拳』(小川哲 著)集英社 1899年(明治32年)、夏。陸軍軍人の高木は帝政ロシアの内情と日露開戦の可能性を探るため、通訳の細川と敵地ハルビンに潜入する。暖をとれる「燃える土」があるとの情報に、…...
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「ようやく、落とし前をつけた」25歳の日本人女性は、なぜ「モナ・リザ」に赤いスプレーを噴射したのか

『凜として灯る』(荒井裕樹 著)現代書館「日本の障害者運動史を学んでいる者にとって避けて通ることはできない大きな存在に、思い切って取り組んでみたんです。自分でなければ書けないだろうという自負心もありまし…...
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外界から断絶された学園の中で暮らす少女たちを待ち受ける“過酷な運命”…歌人による初めての小説集

『無垢なる花たちのためのユートピア』(川野芽生 著)東京創元社「私にとって言葉とは、自分や自分の考えを表現するための道具ではないんです。そもそも言葉は、人間よりも上位の存在。人間が言葉を使っているのでは…...
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「海外には“放送作家”というポジションはない」戦後から現代まで“日本のテレビ”を創ってきた人々の正体を探る

『放送作家ほぼ全史 誰が日本のテレビを創ったのか』(太田省一 著)星海社新書 作詞家の阿久悠、アイドルプロデューサーの秋元康、脚本家の三谷幸喜。実は彼らには共通点がある。もとは皆、“放送作家”として活躍…...
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中学生が家族のケアに1日4時間…「困っている」と言えない“ヤングケアラー”たちの実態

『ヤングケアラーってなんだろう』(澁谷智子 著)ちくまプリマー新書 学校に遅刻しがちで、休みも多い。宿題をやってこられない。授業中に眠そうにしている。もしかしたらその生徒は中学生の17人に1人の割合でい…...
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40歳、非正規雇用の未婚女性が予想外の妊娠…“すぐそばにいるのに見えにくい”女性たちのリアル

『コークスが燃えている』(櫻木みわ 著)集英社 東京に住み、もうすぐ40歳になるひの子。非正規で新聞社の校閲の仕事をしているが、いずれ新たな職を探さなくてはならない。新型コロナウイルスが広がるなか、年下…...
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「あえて世間的に普通ではない、いびつな家族を描きました」未熟な母親と、甘えられない娘の“葛藤”

『宙ごはん』(町田そのこ 著)小学館〈『お母さん』と『ママ』はまったく別のものだと、宙(そら)は思っていた〉 宙は保育園の年長組。「ニセモノのママと一緒にいるんだ。かわいそう」と言う同級生に怒ってクレヨ…...
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「『女に政治がわかるものか』と言われるのが悔しくて…」全国紙初の女性政治部長が描く“男社会”のリアル

『オッサンの壁』(佐藤千矢子 著)講談社現代新書「『女に政治がわかるものか』と言われるのが悔しくて、政治記者として必死で働いてきました。でも、気づけば、私自身もオッサンになっていたという反省も込められて…...
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チェロ教室に潜入した団体職員の目的は…? 音楽著作権をめぐる“スパイ小説”を書いたわけ

『ラブカは静かに弓を持つ』(安壇美緒 著)集英社「以前の作品の時とは反響の大きさが違うのでびっくりしています。編集者さんづてに書店員の方の声を聞いたり、ツイッターで読者の方の感想を見たりして、『ありがと…...
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「実務に出たからこそ、書けたかなと」法律知識をもって謎に迫る…現役弁護士作家が描く“多重解決ミステリ”

『六法推理』(五十嵐律人 著)KADOKAWA「無料法律相談所 一人で抱え込まず、お気軽に無法律へ!」 霞山大学法学部には、学生たちが自ら運営する課外活動団体“自主ゼミ”が多数存在している。そのひとつ、…...
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「わたしはアンチ寄りのファン」「適当でチャラいおじさん」作家・柚木麻子が描き出す“菊池寛のイメージ”とは?

『ついでにジェントルメン』(柚木麻子 著)文藝春秋 新人賞を受賞したものの、その後、一向に新作が雑誌に掲載されない新人作家の原嶋覚子(はらじまさめこ)。編集者に冷たくあしらわれ、意気消沈していた彼女に話…...
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「誤作動する脳」とともに生きていく…認知症、老い、コロナ禍と向き合い悪戦苦闘する日々

『「できる」と「できない」の間の人 脳は時間をさかのぼる』(樋口直美 著)晶文社 仕事の手順を忘れて、ミスしてしまう。急に体調不良に襲われる。虫や人など幻視を見る……。50歳の時、「レビー小体型認知症」…...
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8歳の少女が裸で…亡き父が破ったタブーとは? 余命わずかな男がとらわれた“血族の因縁”

『人でなしの櫻』(遠田潤子 著)講談社 俊英と称されながら、不慮の病で妻子を喪って以来、生きた人間が描けなくなり、いまや「死体画家」と揶揄(やゆ)されている。 遠田潤子さんの小説『人でなしの櫻』の主人公…...
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習ったはずなのに、なぜか身につかない「英文法」…東大名誉教授が実感した、英語教育の“ズレ”とは?

『英文法を哲学する』(佐藤良明 著)アルク「私が長年かけて掴めるようになった英語の感覚と、世の中で行われている英語教育が、だいぶズレていることを実感したんです」 トマス・ピンチョンの小説『重力の虹』など…...
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