財政収入が一気に3割吹き飛んだ計算になる。 恒大危機が地方財政破綻、公務員給与削減に直結する中国のカラクリ 8/25(木) 6:03配信 現代ビジネス #8212;#8212;#8212;- 「地獄の入り口に立つ中国経済・その1 中国よこれで「共産主義国」か! 不動産経済崩壊で大失業時代到来とは」で見てきたように中国の不動産産業崩壊は中国の企業経済全体に深刻なダメージを与え始めている。しかし、それだけではない。企業部門とは関係ないはずの公共部門、公務員の家計にまで崩壊の危機にあるのだ。 #8212;#8212;#8212;- 地方政府は不動産業の上に成り立つ 不動産市場と不動産開発業の衰退がもたらすもう1つの深刻問題はすなわち各地方政府の財政難・財政破綻である。 今まで、全国の地方財政は「土地財政」と呼ばれて、平均にして各地方政府の財政収入の60%程度は開発業者から得る「土地譲渡金」に依存している。 周知のように、共産主義国の中国では土地は全部国有地であるから、不動産開発業者が不動産を作るのにあたってはまず、各地方政府から国有地の使用権を譲渡して貰わなければならない。その対価として彼らは地方政府に土地譲渡金を支払い、それが各地方政府の主な財政収入となっている。 しかし不動産市場が冷え込む中で開発業者は今までのように不動産を大量に作らなくなると、地方政府に支払われる土地譲渡金も当然減ることとなる。8月17日に中国財政部(財務省)発表した数字から判明したところでは、今年1~7月、全国地方政府に支払われた土地譲渡金総額は2兆8279億元であって、それは前年同期比では31.7%減となったという。 その意味するところはすなわち、各地方政府は今年に入ってから、財政収入の大半を占める土地譲渡金の3割を失ったわけであって、それが彼らの財政状況に対する大打撃となっているに違いない。現に、中国…
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