5月8日、ロシア情勢に詳しい筑波大学名誉教授の中村逸郎氏が、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、ロシア・プーチン大統領とワグネル創始者プリゴジン氏の関係悪化について語った。中村氏は、「最悪のシナリオはロシアによるアメリカ開戦宣言だ」と警告している。 ロシアは、旧ソビエトがナチスドイツに勝利したことを祝う戦勝記念日を迎えるが、その前に大きなニュースが続いている。 例えば、ロシアの大統領府クレムリンに対するドローン攻撃、ワグネルがウクライナ東部のドネツク州バフムトへの大規模攻撃を開始、さらにウクライナ侵攻を支持する著名な作家の乗る車が爆破され運転手が死亡する事件があった。 中村氏は、ワグネルの創始者プリゴジン氏とロシアのショイグ国防相の対立が非常に厳しくなっており、ワグネルがウクライナ侵攻の最前線から引き揚げると、今回の戦況はもはやウクライナ軍とロシア軍の対立構図ではなく、ロシア国内の権力闘争という構図になると指摘した。 そして、今後はロシアの国内情勢を注視していかなければならない状況になっていると述べた。 また、プーチン大統領が盤石ではないことを指摘し、ある日突然、プーチン大統領が暗殺されたり、プーチン政権が転覆したりすることもあり得ると語った。中村氏は、プリゴジン氏の一派がクーデターを仕掛ける可能性もあると述べた。 プリゴジン氏がロシアのトップに立つこともあり得るが、それが第2のスターリンになることになるため、あまり気持ちよくない体制になると指摘した。 中村氏は、プーチン大統領の健康状態についても触れ、「健康状態はとても心配である。疲れがたまっていることは確かである。」と指摘した。 さらに、プリゴジン氏の動向についても言及し、「プリゴジン氏は既に非常に危険な人物となっている。彼がクーデターを起こしてロシアのトップに立った場合、多くの人が殺されることに…
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