ウクライナと接するロシア西部のブリャンスク州で、2日連続で鉄道路線が爆破された。5月2日に起きた最新の事件では、州知事がSNSで「正体不明の爆発装置が爆発した」と明らかにした。 タス通信によると、機関車と貨物20両が脱線し、幸いけが人はいなかった。 一部の独立系メディアによると、火災は発生しなかったにもかかわらず、消防士らが脱線した貨物車両を冷却していることから、硫黄などの危険な化学物質を輸送していた可能性があると指摘している。 この事件の前日の5月1日にも、同じ州内で線路上で爆発があり、石油製品や木材を積んだ貨物7、8両が脱線した。 このような鉄道の破壊行為は、過去にも何度か起こっており、政治的な背景やテロリストによるものとも言われている。 コメント欄では以下のような意見があった。 ・プーチン政権に対する不満や弱体化が続いているとの考え方があり、これが内部の反政府勢力を活性化させているのかもしれない。それがテロや反乱などとして表れる可能性もある。 ・鉄道に対するテロは都市等の「点」に対するものと比べて極めて防御が難しく、特にロシアは補給のほとんどを鉄道に頼っているため、かなりの影響力がある。 ・内通者が多く存在する可能性があり、この動きは他の地域でも広がっていくかもしれない。また、徴兵を忌避するための動きにも繋がる可能性がある。 ・ロシア国内の反プーチン派とウクライナとの連携があるのかもしれない。鉄道以外にも多数の攻撃対象があり、防御は不可能に近い。 ・ロシアの最大の強みは資源だが、戦争や軍需工場にこれらの補給が続くことが必要であり、補給路を断つことはロシアにとってかなりの痛手となる。一連の破壊工作がどのような組織によって実行されているかは不明だが、今後も続くことがあればロシアにとっては大きな問題となる可能性がある。 ・テロは本来糾弾されるべきものだが、ロシアに対する抵抗…
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