韓国の元国家情報院長である朴智元氏が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が米国訪問中に行われた夕食会で歌った「アメリカン・パイ」に関して、バイデン大統領がデュエットする予定だったと主張し、これに対して韓国大統領室関係者から反発が出ている。 韓国大統領室関係者は、朴元院長の発言について、「大統領の重要な外交活動について、根拠もなく無責任に貶めようとする行為は国益を傷つける反国家的行動だ」と述べた。 一方、朴元院長は、自身のFacebookで、尹大統領が夕食会で歌った「アメリカン・パイ」について批判し、バイデン大統領がデュエットする予定だったと主張した。 また「尹大統領が熱唱したフレーズの次の部分はバイデン氏の長男が替え歌するほどだ。もし尹大統領がもう1フレーズ歌わなかったら、バイデン大統領もデュエットするつもりだったと聞いた。大統領室は愚かだ」と書いた。 しかし、大統領室は、朴元院長の主張とは異なり、夕食会での「アメリカン・パイ」は突然のバイデン大統領のリクエストにより歌われたものであり、尹大統領が歌ったのは一小節だけであったと説明している。 夕食会の出席者は尹大統領の歌声に拍手し、バイデン大統領は尹大統領にドン・マクリーンのサイン入りのアコースティックギターを贈った。バイデン大統領はまた、尹大統領の歌唱について、「尹大統領は才能豊かな人物(President Yoon, a man of many talents)」と称賛するツイートを投稿している。 朴元院長の主張が事実であるかどうかは不明であるが、大統領の外交活動を貶めるような発言は国益に反するという大統領室の見解が示された。 だがもし事実であれば、米国側との打ち合わせが上手にできていなかったことを意味する。コミュニケーション不足で米国政府の顔を潰し、そしてCHIPS法など重要な話についてはぐらかされてしまった。(黒井) …
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