韓国の血液センターが老朽化も資金不足で建て替え実現できず
大韓赤十字社血液管理本部が関連予算を確保できなかったため、韓国全国にある20カ所の血液センターのうち、老朽化した5カ所を新築し、2カ所を改築する計画が宙に浮いている。 昨年、大邱慶北血液センターで火災が起きて大量の血液を廃棄する事態となり、老朽施設の建て替えがますます重要になっている。 この新築・改築事業には、約1280億ウォン(約130億円)の新築費用と約58億ウォン(約6億円)の改築費用が必要となる。 老朽化した血液センターの改善計画は、2019年に策定され、今年になって土地購入を検討する段階に入ったが、資金不足のため実現に至っていない。 大韓赤十字社の血液事業運営余剰金を活用する計画だったが、少子高齢化に伴う献血の減少、急激な物価上昇などで予算確保が難しかった。 献血の呼び掛けなど広報費用が追加で発生し、献血関連物品の値上がりも響いたという。 昨年7月の大邱慶北血液センターの火災では、血液製剤約7000ユニットが廃棄となり、残った血液製剤も輸血には使えなくなった。 国の監査では、施設老朽化により、火災への対応が不十分だったのが原因と指摘された。 現在、全国の血液センターのうち、ス...
2023.05.05
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