9月中旬の話ではあるが、こんなことになっていたとは。 中国「復星集団」、資産大量売却で株価急落の背景 9/27(火) 21:01配信 東洋経済オンライン 9月13日、インターネット上に北京市政府の国有資産監督管理委員会(北京国資委)が出したある通知の画像が流出。それをきっかけに、中国の民営コングロマリット、復星集団(フォースン・グループ)の関連上場銘柄の株価が急落する一幕があった。 問題の通知は、北京国資委が管轄下にある国有企業に対し、復星集団との取引状況を確認し、そのリスクを検討・評価して報告するよう求めたものだった。その理由について北京国資委は、「復星集団が最近、大量の資産売却を迫られていることに対応した」ものだと明記していた。 復星集団の中核上場会社である復星国際(フォースン・インターナショナル)は、北京国資委の通知について「管轄企業に対する定期的な情報収集であり、わが社を狙い撃ちしたものではない」とのコメントを発表。北京市での事業は正常に運営されているとし、経営不安を否定した。 事情に詳しい関係者によれば、北京国資委の通知は9月8日に発出され、翌9日の午後5時までに報告を上げるよう求められたという。「管轄下の国有企業と復星グループに与えられた時間的余裕はほとんどなかった」と、この関係者は振り返る。 ■総資産負債比率は危険水域 復星集団は不動産開発、医薬品、観光、小売りなど幅広い事業を手がけている。2021年後半からの不動産不況や、新型コロナウイルスの流行による観光業の不振が続くなか、グループが抱える巨額の債務の負担は重くなる一方だ。 復星国際の決算報告書によれば、2022年6月末時点の同社の負債総額は6511億5700万元(約13兆4121億円)と、2021年末時点の6031億5800万元(約12兆4235億円)から半年間で8%増加。総資産に対する総負債の比率は76…
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