沈む船から何たらが逃げ出す… 中国政府の経済高官、軒並み退任見通し-党大会人事が後任手掛かりに 9/1(木) 12:13配信 Bloomberg (ブルームバーグ): 中国政府で経済を担当してきた高官が定年や任期制限で来年前半に軒並み退任すると見込まれている。不動産市場の低迷や若年層の失業、新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策による余波で景気の先行き懸念が強まる中、来月の共産党大会は後任に関して手掛かりを提供する見通しだ。 李克強首相や劉鶴副首相、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁、銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の郭樹清主席、劉昆財政相は政府高官の定年・任期制限に従って、いずれも来年前半までに現在の役職を退く公算が大きい。 中国共産党の習総書記、3期目続投は終身統治意味せず-後継も見えず 後任は誰になるのかについては党大会の人事が手掛かりになる。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が新たな政府の布陣を承認する来年3月までは現内閣が職務を続けることになるが、党大会で昇格を果たせば政府高官のポストも自ずと見えてくる。 次期政府高官は政策の継続性という観点から、経済政策で高位の職務を経験した人物が務める可能性が高いと中国ウオッチャーは指摘する。現職の一部は政府の名誉職に就いたり、アドバイザーとして舞台裏で引き続き影響力を行使したりする可能性もある。 経済担当の次期高官は学歴よりも、習近平国家主席との関係の近さや政府内での役職経験が重視される可能性がある。習氏は経済政策の方向性を定め、具体策は自身のチームに任せる傾向にある。 米カリフォルニア大学サンディエゴ校のビクター・シー准教授(政治学)は「人事が重要だ」と述べた上で、「正確な遂行や政策決定プロセスはある程度、テクノクラート(実務派)によって左右される」と話した。 原題:China Party Congr…
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