韓国の財政赤字が41兆ウォン規模に 前年同期比で8兆ウォン増加

韓国は、2023年の1月から3月までの期間における税収が前年同期比で24兆ウォン減少し、財政赤字も過去最大水準となっていることが報じられた。政府の発表によれば、この期間の総収入は145兆4,000億ウォン(約14兆6,760億円)であり、前年同期比で25兆ウォン減少したとされている。 国税収入は87兆1,000億ウォンであり、前年同期比で24兆ウォン減少した。不動産取引の減少や企業業績の悪化、国内景気の後退などが要因として挙げられ、所得税、法人税、付加価値税といった主要な税目の税収が一斉に減少したとされている。 一方、1月から3月までの総支出は186兆8,000億ウォンであり、前年同期比で16兆7,000億ウォン減少した。新型コロナウイルス対応に関連する支出が大幅に減少したことが主な要因とされている。 自営業者への損失補償や防疫支援金の終了なども影響している。総収入から総支出を差し引いた統合財政収支は41兆4,000億ウォンの赤字となり、前年同期比で8兆3,000億ウォン増加した。 特に注目されるのは「管理財政収支」であり、これは統合財政収支から社会保障性基金などを抜いた実質的な財政状況を表する。1月から3月までの管理財政収支赤字は54兆ウォンとされ、2020年の同期間の過去最大の財政赤字(55兆3,000億ウォン)に近い水準となっている。 政府が予想している2023年の年間管理財政収支赤字規模(58兆2,000億ウォン)の92.8%に相当する。1月から3月までの期間だけで既に年間予想額に近い赤字が生じており、非常に厳しい状況であることを示している。また、2023年3月末時点の国家債務は1053兆6,000億ウォンである。 税収の不足が財政悪化の主な原因となっている。1月から3月までの税収進度率(年間目標税収に対する徴収率)は21.7%と、2000年以降で最も低い水準となっ…

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