少し見ない間に、中国人民元が酷いことになっていた。 中国人民元、08年以来の安値-当局が通貨下支え弱めているとの観測も 9/28(水) 10:29配信 Bloomberg (ブルームバーグ): 中国本土の人民元が28日、対ドルで下落し、2008年以来の安値を付けた。ドル高が続いているほか、中国当局が人民元の下支えを弱めているのではないかとの観測も出ている。 本土の人民元は1ドル=7.2235元に下落。オフショア市場でも対ドルで下げ、2010年までさかのぼるデータで最安値を更新した。 中国人民銀行(中央銀行)はこの日の中心レートを1ドル=7.1107元に設定。ブルームバーグがアナリストやトレーダーを対象に実施した調査の予想平均は7.1551元だった。25営業日連続で予想よりも元高水準に設定されたものの、予想との乖離(かいり)は今月13日以来の小ささで、ドル独歩高の中で人民元の下支えを弱めつつある可能性を示唆している。 マラヤン・バンキングのシニア為替ストラテジスト、フィオナ・リム氏(シンガポール在勤)は「今回の中心レートによって、金融政策の違いや市場のモメンタムに基づき、マーケットの力で元が動く余地は広がる」と分析した。 「人民銀が元相場のてこ入れに向けた他の手段を今後講じないということを意味するわけではないが、今回の動きは既に圧迫されている他のドル以外の通貨の足を引っ張る恐れがあると指摘せざるを得ない」とリム氏は話す。 本土の人民元は今月に入り対ドルで4%余り下げ、年間ベースでは1994年以来の下落率となる方向にある。米金融政策との方向性の違いが資本流出を促し、人民元には下押し圧力がかかっている。人民銀も元の支援に向けた措置を講じてきたものの、成果は限られる。 ブラード氏ら米地区連銀総裁3人、利上げ継続必要-信頼性維持へ 中国外国為替取引システム(CFETS)人民元指数に関…
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