中国の#8221;通貨安政策#8221;を批判してくれたトランプはもういない。 中国人民元、安全資産から脅威に変化-他の新興国通貨も下押しか 9/5(月) 8:15配信 Bloomberg (ブルームバーグ): ほんの数カ月前、中国人民元はウクライナでの戦争に伴う混乱やインフレ高進から投資家を保護し、新興国市場の独自の安全資産として支配的な地位を占めていた。しかし、それが今や脅威に変わりつつある。 中国の経済成長が失速する中、人民元は2年ぶり安値まで下落している上に、一段安が見込まれている。これを受け、ゴールドマン・サックス・グループやスカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケン(SEB)などは、中国の近隣地域だけでなく、遠く離れたアフリカや中南米にも衝撃波が及び、元安がそれらの地域の輸出品の魅力を損ね、競争的な通貨切り下げを招くと予想している。 SEBの新興国市場担当チーフストラテジスト、ペール・ハマールンド氏は「人民元がさらに下落する見込みの中、他の新興国・地域の通貨も下落圧力に直面するだろう」と指摘し、「影響は中国と輸出で直接競合する国が最も大きくなる」との見通しを示した。 人民元は8月に月間ベースで6カ月連続下落し、米国主導の貿易戦争のまっただ中にあった2018年10月以来、最長の値下がり局面となった。年内にさらに下落し、心理的な節目である1ドル=7元を超える元安になる見通しだと、ソシエテ・ジェネラルや野村ホールディングス、クレディ・アグリコルCIBなどが指摘している。 ゴールドマンやソシエテ・ジェネラルは、人民元安によって韓国ウォン、台湾ドル、タイ・バーツ、マレーシア・リンギット、南アフリカ・ランドも押し下げられる可能性があると指摘。SEBは、メキシコ・ペソ、ハンガリー・フォリント、ルーマニア・レイ、トルコ・リラが最も脆弱(ぜいじゃく)だとみている。 ソシエテ・ジェネ…
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