さっきのNRI研究員記事の2~3ページ目も面白かった。 外貨建てロシア国債はいよいよクロス・デフォルトに 6/27(月) 6:03配信 NRI研究員の時事解説 ロシアは大統領令でルーブルでの利払いを正当化 6月23日及び24日に、ドル建てロシア国債が利払い期限を迎えた。その規模は、23日は約2億3,500万ドル、24日は約1億5,900万ドルである。ロシア政府はこれらをルーブル建てで支払い、「支払い義務は果たされた」と主張している。しかし、いずれも支払い猶予期間後にデリバティブ(金融派生商品)市場を監督する業界団体、EMEA(欧州・中東・アフリカ)クレジット・デリバティブ決定委員会(CDDC)によってデフォルト(債務不履行)と認定される可能性が高いだろう。猶予期間はそれぞれ30日、15日だ。 … 6月1日にクレジット・デリバティブ決定委員会はデフォルト認定 一方、クレジット・デリバティブ決定委員会は既に6月1日に、期限を迎えた外貨建てロシア国債の利子約190万ドルが、猶予期間内に支払われなかったことがクレジットイベント(信用事由)に該当し、ロシア国債はデフォルトに相当すると認定していた(コラム「ロシア国債がデフォルト認定:金融市場への影響は限定的もロシア経済には大きな打撃に」、2022年6月2日)。 対象となったのは4月4日に支払い期限を迎えたドル建て国債の利払いである。当初ロシア政府はルーブルでの支払いを行ったが、30日間の猶予期間が切れる前の4月末に、国内で保有するドル準備で利払いを行い、デフォルトをなんとか免れていたと考えられていた。 ところがこの際に、約190万ドルの利払いが履行されなかったとして、投資家が、クレジットイベントに該当するかどうかの判断を委員会に要請していたのである。 7月上旬にもクロス・デフォルトの認定か この際、ロシア政府の190万ドル分の不払いが…
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