海外「日本とこんな繋がりが…」 スコットランド紙幣に描かれた日本人の姿に驚きの声
スコットランドのエディンバラ近郊のフォース湾に架かる、全長2530mのカンチレバー形式による「フォース橋」。1890年に完成したこの橋には、当時の最新技術の粋が集められており、支間長(橋脚と橋脚の間の長さ)はしばらくの期間世界一を誇っていました。2015年に世界遺産リストに登録。フォース橋の設計を担当する事になったのが、鉄道技師のジョン・ファウラーとベンジャミン・ベイカー。そして、建設工事の監督係を務めたのが、日本土木史の父と呼ばれる渡邊嘉一でした。嘉一は1876年に工部大学校(現東京大学工学部)予備校に入学し、1883年に首席で卒業後、工部省に技師として入省し鉄道局に勤務。1884年の退官後、留学先のグラスゴー大学で土木工学を専攻し、1886年に卒業すると、現地の工務所で技師に。その後4年間、フォース橋の建築工事に監督係として参画していました。その頃に、ファウラーとベイカーとともに収まった、カンチレバー構造の原理を実演した写真が撮影されており、その写真が、2007年発行の20ポンド紙幣の右上に描かれています。小さくではあるものの、紙幣に外国人が描かれるのは異例のこと。スコットランドで...