この度、日本映画界を牽引する深田晃司監督の最新作『LOVE LIFE』を2022 年秋に全国公開する。国内外の映画人から注目され、常に世界照準の作品を作り続けてきた深田監督。2020年7月にフランスで『よこがお』が公開され、コロナ禍にもかかわらず119館でのスタートから800館での上映にまで拡大。現地では第94回米アカデミー賞「作品賞」ノミネートの『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督、第69回ロカルノ国際映画祭若手審査員・最優秀作品賞を受賞した『バンコクナイツ』の富田克也監督とともに河瀬直美、北野武、是枝裕和、黒沢清の後継者となり得る映画監督として評されている。その活動は映画制作だけにはとどまらず、新型コロナウイルスの感染拡大防止、それにともなう自粛要請によって窮地に陥った全国のミニシアターのため、濱口竜介監督とともに発起人となり日本独自のミニシアター文化を守るためのクラウドファウンディング「ミニシアター・エイド基金」を設立。総額は3億円にも上り、多くの映画人を勇気づけた。日本映画界を支える深田監督の9本目の長編映画となる本作は、構想期間20年を経てついに完成させた至極の人間ドラマ。物語の着想のきっかけとなったのは、日本を代表するミュージシャン・矢野顕子の同名楽曲、「LOVE LIFE」。同曲は1991年に矢野がニューヨーク移住後に発表した初のアルバム「LOVE LIFE」に収録された隠れた名曲。静謐なピアノ音と、濁りのない透き通った歌声が聴く者を甘美な陶酔感とともに優しく包摂し、「ひとつとして、同じ形をした愛は無い」のだということを歌ったこの深遠なる名曲を、深田監督は、「愛」と「人生」に向き合う一組の夫婦の物語として完成させました。深田監督にとって楽曲の映画化は初の試みとなる。愛する夫と愛する息子、幸せな人生を手にしたはずの妙子に、ある日突然降りかかる悲しい出来事、そこ…
このサイトの記事を見る