2022年1月14日に放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の演出をめぐり、ツイッターで「試着室の使い方が粋すぎるー!」といった絶賛が上がった。(※以下、ネタバレあり)ドラマ終盤、主人公の雉真るい(深津絵里さん=49)はコンテストを控えたトランぺッターの大月錠一郎(オダギリジョーさん=45)のために衣装を選ぶべく、錠一郎と連れ立って仕立て屋へ。真っ赤なジャケットと白いシャツを選んで錠一郎に手渡すと、るいは試着室のカーテンを閉じた。ここから、試着室を使った巧みな演出が始まる。■「私、大月錠一郎の演奏、生で聞いた事あんねんで」閉じたカーテンを背に、るいは「楽しかったです。大月さんと出会って、ジャズに出会って、きっと優勝できます。大月さんやったら、きっと銀座のステージでも成功します」と、錠一郎の将来は明るいとニッコリ。さらに、錠一郎が海外でも活躍するだろうと夢想した上で、「私、自慢します。『私、大月錠一郎の演奏、生で聞いた事あんねんで』って。大月さんの衣装、洗濯してたんやでって」と、別れを意識した一言を放った。試着を終え、カーテンを開けて出て来た錠一郎は、「何で僕じゃあかんの?」と、るいに問いかける。前日のラスト及び12日の放送の冒頭では錠一郎がるいに対し、コンテストに優勝した暁には一緒に上京しようと呼びかけるシーンがあり、錠一郎がるいとの結婚を意識していることが描かれていたのだ。しかし今回、るいは「私、東京なんか行きたくないんです」と断り、試着室に逃げ込むとカーテンをピシャリ。そこには試着室とあって姿見が置かれており、るいは茫然と自らの姿を見つめる。カーテンを開けた錠一郎と鏡越しに目が合うと、るいは自らの額の傷を見せるべく前髪を上げた。苦虫を噛み潰したような表情を見るや、錠一郎はるいを振り向かせて前髪を整えると、そのまま優しく抱きしめたのだった。…こ…
このサイトの記事を見る